育児に本気で取り組んだことで世界が広がったと同時に仕事の効率もUP

椹さん

プロフィール

  • 椹英直(さわらぎひでなお)さん
  • 8才の男の子、5才の女の子、3才の男の子の父
  • 広告業で営業課長として働いている

 

出勤時間・退勤時間・お休みについて

  • パパ 出勤9時 退勤20時
  • お休み 土日祝

家事・育児のパートナーとの割合/妻:夫

  • 家事 6:4
  • 育児 5:5

 

パートナーの勤務形態

  • 業種:自営業(コピーライター)
  • 勤務時間:自宅が仕事場なので出勤なし、土日祝の区分はない
  • 取材やセミナー講師として外出も多い

 

妻が第3子妊娠中は、上の子2人を2ヶ所の保育園に送り迎えする日々

保育園の定員の問題で、長男と長女を別々の保育園に通わなければならず、そんな最中に妻が三人目を妊娠しました。
切迫流産の危険性があったため家で安静にする必要があり、しばらくの間、2箇所の保育園の送り迎えを僕一人で行わなければなりませんでした。

2つの保育園はおよそ3㎞離れており、家からこの2つを回ると40分程度もかかります。
そのため、毎朝遅刻ギリギリで、帰りも17時にダッシュで帰宅してお迎えに行っていました。

営業担当で17時に帰るのは僕一人だけでしたので、その中で会社を後にするのは大変勇気がいりました。
幸いにも、上司に理解あり、相談したところ仕事面で随分フォローしていただきました。

そんな毎日の中で、少しでもこの日常を改善できないかと思い、保育園にも転所願いを出し、役所にも相談しましたが、その時点での転園の可能性は低いとのことでした。

こうした生活を半年ほど続けた末、ついに長女の転所が決まり、保育園が一か所になった時は、涙がでそうなほど嬉しかったのを覚えています。

子どもたちが料理をサポート。一緒に作ることで家族みんながハッピーに

家事は、妻が洗濯と掃除、僕が料理と洗い物という分担なのですが、料理に関することではイライラしてしまう場面もありました。

毎日の朝食と、週末の昼・晩御飯は僕が担当するのですが、子どもたちが「お腹減った!」を連呼したり、騒いだりすることがたまらなくイライラがつのりました。

それならば! と、思い切って7歳になる長男と4歳になる長女に料理をレクチャーして任せてみたら、思った以上にやってくれることがわかり楽になったのです。

長男は材料の下準備(皮むき・カット)から調理(炒める・煮る)までできるようになりましたし、長女も人参の皮むきをしたり、豆腐を切ったり、味噌汁を作ったりできるようになりました。

微力ながら1歳の次男もカレーのルーを割ってくれるなど、少しずつお手伝いができるようになってきています。

 
椹さんの子どもたち

 

「イクメン」宣言するだけではなく仕事でも結果を出す

男性が家事・育児を積極的に行うことについて職場は理解のある方だと思いますが、僕自身も、

「イクメンを周りに宣言する」
「仕事で結果を残すことにはこだわる」
「自分が早く帰りたいので、部下も極力残業させないように指導する」

といった働きかけをしています。
「イクメン」だということを宣言することで、早く帰ったり飲みに行かなかったりすることが、自然に行えるようになりました。

そしてそのために大事なことの1つは「仕事で結果を残すことにはこだわる」という点です。

当たり前のことですが、仕事はそこそこなのに単に早く帰ったり、飲み会を断わったりするのでは、周囲の信頼を得ることはできません。

これは家族がある人だけではなく、独身の人にも言えることだと思います。とはいえ結果を残すというのは言うほど簡単な事ではないので、僕自身も試行錯誤中なのです。

僕の部下5名は皆独身なので、体力もあり、残業もしたい年代です。

しかし、仕事は当然大事だが、プライベートも充実してほしいということを伝え、今のうちからメリハリのある働き方や人生を考えてほしいと考えています。

 

子育てに本気で取り組むことで人生がどんどん豊かになっていく!

「育児に関われるのは今だけ」という想いから、長男・長女・次男を毎日お風呂に入れるようになって8年になります。

朝ごはんも一緒に食べ、夕食もできるだけ一緒に食べます。

そして、週末は子どもたちと全力で遊んできました。
その結果、子どもたちの成長を間近で見続けたことで、これ以上ない喜びと、子育ての自信を得ることができました。

さらにそのおかげで、いろいろなことにチャレンジすることができました。
実はお弁当のブログを毎日更新していたのですが、ブログランキング1位を獲得したり、そのことでテレビ取材を受けたりしています。

またNPO活動を通じて地域や、仕事では絶対会わないような人と出会えたりすることで自分の中での世界が大きく広がりました。

仕事面でも段取り上手にもなりましたし、5人いる部下に対しても、かつては厳しく怒るのが正しいと思っていましたが、今ではかなり寛容に接する事ができるようになり、部署内もギスギスした空気がなくなりました。

子育てにおいて、一方的に世話をするのではなく、本気で取り組むことで人生がどんどん豊かになっていきます。
本当に関わってよかったと、胸を張って言えます。

家事や育児に積極的に取り組めていない男性はまだまだ多い現状ですが、彼らには「確実に人生損していますよ!」と伝えたいです。
取り組めていない理由が「仕事」であればなおさらです。

子どもはあっという間に大きくなります。
この「あっという間」を本当に大切にしてほしいなと思います。

特にパパには、ここを逃してしまうと、「子どもがなつかない」「どう接したらわからない」という後悔が待っています。
そんなパパを僕はいっぱい見てきました。

是非そういうことで後悔のないようにしてくださいね!

椹さん家族

 

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