絵本で広がる地域と人の輪〜チャレンジの先輩に聞く!
活動の始め方・続け方のヒント Vol.62〜

安達 裕美子 さん
安達 裕美子 さん
(おさんぽ絵本代表、おやこカフェ「おとなり」店主)

 

地域での孤立をなくすために

絵本を好きな場所で利用・返却できるおさんぽ絵本は、絵本専用のまちかど図書館として地域の親子に愛されている取組で、令和4(2022)年に平野区から始まりました。

おさんぽ絵本代表の安達裕美子さんは、子育て世代が気軽に絵本に触れ、地域に「おでかけ」できるきっかけをつくることで、地域とつながり、孤立をなくすことをめざして活動を広げています。安達さんに、活動を始めたきっかけ、広げるための工夫や活動への想いについてお話を伺いました。

 

「おでかけ」のきっかけをつくりたい

安達さんは、平野区でおやこカフェ「おとなり」を平成27(2015)年から約10年にわたり経営されています。

もともとは自身の子育て中に、両親が所有していた建物を活用して親子のためのハンドメイドマルシェなどを不定期で開催していましたが、やがてもっと気軽に子育て世代が集まれる場所を作りたいという想いから、友人とカフェを始めました。

その際に、常連のお客さんから「孤独な思いを抱える子育て中の方たちにもこの場所を知ってもらいたい」と相談がありました。どのようなことができるかを考えていたところ、同級生から、街の施設やお店などに本棚を設置して、本を通じて地域住民の交流を促す「まちかど本棚」の提案を受けました。

そこで本棚をカフェの中に置いて、大人同士の交流のきっかけとしようと考えました。また、様々な場所に本棚を置いてもらい、絵本を好きな場所で利用・返却できる仕組みにすることで、子育て中のお父さん・お母さんたちのおでかけのきっかけにしたいという想いから、おさんぽ絵本の計画が始まりました。

 

想いを伝えて広がる活動

おさんぽ絵本は平野区にある4店舗ほどの協力から始まったものでしたが、令和7(2025)年現在の設置店舗は大阪市内外にも広がり、なんと130軒にものぼります。

安達さんに活動の広げ方を伺うと、「活動に共感してくれた人が口コミで広げてくれて、どんどん仲間が増えた」とのこと。また、協力してほしいと思った場所には安達さんが自ら足を運び顔を合わせて想いを伝えています。

地域との関係づくりも欠かせません。デイサービスなどの福祉施設とも関わりができ、多様な人々との協働をめざしています。また、子育て世代にもっとおさんぽ絵本を知ってほしいという想いから区役所ともやり取りを重ね、おさんぽ絵本のチラシの配架など周知に協力いただいております。

積極的に想いを伝え、発信し続ける安達さんの姿勢が、活動を広げるうえで必要不可欠なのだと感じました。

 

おさんぽ絵本を日本中へ!

おさんぽ絵本

安達さんのこれからの目標は、関心を持ってくれる企業と連携して活動の幅を広げていくことです。
また、子育て中の方たちが孤独になる前に気持ちを吐き出せる場としておさんぽ絵本を知ってもらい、お店や地域とつながってもらいたいと願っています。

活動が始まって3年が経ちますが、「おさんぽ絵本を日本中に広げていきたい!」と笑顔で話す安達さんは活力にあふれています。

これから活動を始めたい女性へのエールをお願いすると、「やりたいと思ったことは周りに伝えて、共感してくれる仲間を見つけてください。感謝の気持ちを忘れずに伝え、出会いを大切にしてください」と話してくださいました。安達さんの明るさ、積極性に刺激を受けたインタビューとなりました。

 

おさんぽ絵本については以下をご覧ください

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