平成28年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー市長表彰」最優秀賞受賞企業である大同生命保険株式会社でご活躍の女性社員のリアルな声をご紹介します。
▼平成28年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー市長表彰」
大阪市では、女性にとって働きやすい職場環境の整備に積極的に取り組む企業等を、市が認証する「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証を実施しており、認証企業の中から、先進性に富む、あるいは地道な努力を続けておられる企業等を表彰しています。
大同生命保険株式会社に勤務している方の声
回答していただいたのは、大同生命保険株式会社でご活躍中、勤続年数15年、9歳と2歳のお子さんのお母さんでもある方です。
Q1:出産を経て復職後、育児と仕事をどのように工夫して両立しておられるか、具体的にお聞かせください。
→A1:弊社では、両立支援のための休暇制度等が充実しており、現在は短時間勤務制度を利用しています。
どうしても職場を離れられない状況の中、子どもが発熱等、病気になった場合は、社外の病児保育施設を活用するなどして、仕事と育児の両立をしています。
そして、仕事と育児を両立させるうえで、何より助けられているのは、同じ職場で働く上司・同僚の理解と協力です。
自分ひとりでの両立はどうしても限界がありますし、上司・同僚の助けを借りる場面が少なからずあります。幸いなことに、職場の上司・同僚はみなさん協力的で、本当に感謝しています。
一方で、「理解と協力」は自分だけが求めるものでもないと思っています。私が周囲に迷惑をかけたり、助けられたりすることがある分、周囲の人が困っていたり、大変そうな場合は積極的に協力を申し出るようにしています。
また、子どもが成長して大きくなって育児負担がなくなったときに、育児や介護で大変な状況の人がいたら、やはり積極的にサポートしたいと思います。
大事なのは「お互いさま」「助け合い」の精神だと考えて、実践しています。
Q2:今までに両立が大変だと感じられたことはありますか?それをどう克服されましたか、または役に立った社内での制度や理解があれば具体的にお聞かせください。
→A2:子どもが体調を崩した時や、学校の行事の時に、自分の思うように仕事を進めることができず、大変さを感じます。
インフルエンザ等の感染性の病気が流行して、2人の子どもが連続して罹患すると1週間以上休むこともあります。学級閉鎖や、暴風警報発令時等、病気以外でも出社できないこともあるため、事前に緊急事態を把握できる場合は、予め業務を引き継いだり、夫や母に子どもを見てもらえないかを確認するようにしています。
また、急な欠勤に備えて、自分の担当業務の状態がわかるようにメモする等の「見える化」は、常に心がけるようにしています。
普段も残業ができないため、限られた時間内でしっかりと成果を出すために、日々のスケジュール管理・目標設定とその達成を徹底しています。
社内での制度では、産前産後休暇や育児休業を利用しました。
子どもの健康診断・予防接種・病気になったときのお世話のために取得できる看護休暇が新たに制度化されたり、研修の際に子どもを預ける施設やベビーシッター派遣施設を紹介してもらえたりと、会社の理解とサポートがさらに進んでいることに感謝しています。
他にも、スムーズに復職できるようにパソコンが貸与され、上司との連絡や社内通知等の確認、ガイダンスで復職時期などの相談もでき、安心して休むことができました。
Q3:母として、働く女性として、今後の目標があればお聞かせください。
→A3:子どもには、自立した子、人に優しい子、協調性のある子に育ってほしいと思っています。
常日頃から「自分のことは自分でする、自分でしっかり考える」ということを伝えていますが、まず母である私自身ができていないと説得力がないので、私自身を目標にしてもらえるように育児も仕事も頑張っています。私にとって子どもがすべての原動力です。毎日大変ですが、「産んで良かった」と心から思いますし、子どもに恥じない親でありたいと思います。
働く女性としては、女性は男性と違って出産といった女性特有のライフイベントによって自身が働けなくなる期間がどうしても発生してしまいますが、社内外の制度を使って自分らしく働き続けるメリット、仕事と育児の両立の仕方などを周囲にも伝えていきたいです。
また、1人目の育児休業中に、社内昇格要件のひとつであるファイナンシャル・プランナーの資格を取得しました。今後は社内の上位資格や管理職の係長をめざし、同じく育児しながら働く後輩女性の目標になれたらいいなと思います。
女性の活躍を推進する企業
女性の活躍を推進する企業で活躍している方は、仕事と育児を両立するために一人ひとりが様々な努力をし、母としても、女性としても目標を掲げ勤務しておられます。
働き続けられる企業が増えることで、社会での女性の立場も変化することと思います。
企業の皆様へ
大阪市には、結婚・出産など置かれる環境が変わっても働き続けたいと考える女性が多く暮らしています。
そういった女性が活躍できる環境を整えることで、これまで培ってきた知識や技術を経営や企業の活動に活かすことが可能です。
これからの少子高齢化社会における経済の活性化には、女性の活躍促進が不可欠です。
大阪市では女性の活躍促進に向け社会全体で取り組んでいくことをめざし、多くの企業等の申請をお待ちしております。
申請方法は、大阪市ホームページ「『大阪市女性活躍リーディングカンパニー』認証への申請」をご確認ください。