クラウドファンディングからNPO法人を立ち上げた女性をご紹介します!

高桑のり子さん

「株式会社みらいきって」の代表取締役の高桑のり子さんは、8年間の専業主婦期間を経て、2016年に起業されました。そして、その後、専業主婦が自分のキャリアについて話せ、考えるきっかけを作りたいという思いで冊子制作を掲げ、クラウドファンディングに挑戦!

そのことをきっかけに「NPO法人主婦キャリア」を立ち上げることになりました。これまでの経緯や今後の活動への思いを高桑さんに伺いました。

小さな違和感から始まった、大きな行動

2020年6月、近所のママ友がコロナ禍の影響もあり、職を失いました。
また、非正規雇用で働いていた主婦の友人は、最初の緊急事態宣言での一斉休校が引き金となり、退職を余儀なくされました。

私はといえば、在宅で働いていたこともあり特に影響はなかったのですが、周りのママ友、友人の話を聞く中で

非正規労働者から生活困窮に追いやられている現実
非正規労働者に主婦層が多い現実

を目の当たりにしました。

“何かがおかしい。何かものすごく違和感を感じる。”
最初は小さな小さな違和感でした。

ですが、それは私の中で大きな違和感に変わっていったのです。非正規雇用の大半を占める主婦の働き方に違和感を持ちました。

当時は仕事の合間に、この国の働き方、雇用、再就職の本を読み漁りましたが、読めば読むほど違和感は増すばかりでした。

私に何かできることはないか。そんなことを思うようになったのもこの頃。しかし表面的な優しさは、時に相手を傷つけるのではないかと思うときがあります。

「力になるよ、応援してるよ」そんな無責任な言葉をかけるくらいなら、力になるための具体的な行動を起こすべきなのではないか。

時と場合によりますが、この時の私は、自分の中に芽生えた違和感と真正面から向き合ってみようと思ったのです。

ここからの行動は早く、

主婦の働き方、キャリア問題を解決したい。一個人ができることなんて大したことないかも知れない。

でも、大きく声をあげ行動してみよう。

問題解決には何が必要?
まずは、主婦のキャリアについて、主婦自身や社会全体で考えるキッカケが必要だ!

ワークショップをしてみる?
セミナー開催?

そのようなものに参加する人は、そもそもすでに考えている人だし、社会にインパクトを与えることはできない。

そんなことをとめどなく考えている最中、地域の無料の広報誌がポストに入ったのです。

クラウドファンディング挑戦への決意

夕飯準備の合間になんとなくその広報誌を読んでいたわたしは「ハッ!」としました。

何となく読んでしまうものから、考えるキッカケを作れないだろうか?
主婦の働き方やキャリアについて考える冊子を配るのはどうだろう?
主婦が立ち寄る市役所や図書館などの公共施設や、女性が働く企業…そこに設置してもらえれば多くの人の手に渡るかもしれない!!

私はライターだし、文章を作るのは得意だし、できる!やろう!!
まずは冊子を10,000部作ってみよう!費用は40万円!出せる!やろう!

当初は夫に相談せず、40万円を家計費から出そうと目論んでいました。

しかし、冊子をヒッソリ作り、ヒッソリと配るのでは道のりが遠すぎるし、社会に大きなインパクトを与えることはできないと思ったのです。冊子配布は手段であって目的ではありません。

目的は、

主婦のキャリアについて考えるキッカケを作り、世の中に広めたいということです。広めるのが目的であれば、拡散される方法を考えなければと思った先に、クラウドファンディングのことを思いついたのです。

そうだ!クラウドファンディングでお金を集めてみよう!クラウドファンディングなら冊子を作る前から世間に問題提起ができる!やるなら周りを巻き込んで大きな声にしていこう!!

ここからの行動もかなり早かったように思います。

自分一人では不安すぎる!仲間だ!!仲間を集めるぞ!!というわけで、超特急で企画書を作り、メルマガに企画書を貼り付けて、「メンバー募集!」と呼びかけました。

メンバーはすぐに8名集まりました。やれる!そんな気がしました。

すぐにミーティングを開き、熱苦しい思いを語り、クラウドファンディングはあっという間に募集開始日を迎えました。

「NPO法人主婦キャリア」設立について


結果からお伝えすると、目標金額300%達成。1,500,000円が集まり、大成功をおさめました。

自分が想像していた以上に、このクラウドファンディングは多くの反響をいただきました。このことをきっかけに、この活動は続けていくことに意義や価値があるのではないかと思い、『NPO法人主婦キャリア』は設立されました。
働きにくさを感じているのは、何も主婦だけではありません。
しかし、子育て等によりいったん社会から離れた女性が再チャレンジしやすい環境を整えていくことは現状の課題でもあります。
一時的に社会から離れる期間があったとしても、それを「ブランク」と捉えるのではなく、「主婦の期間も立派なキャリア」だと主婦自身、社会全体で認識を変えていくことが必要なのではないでしょうか。
「誰か」が声を上げなくてはいけない、「誰か」が行動を起こすことで小さくても何かが変わっていくのかもしれない。
それならば、その「誰か」に、自分がなってみるのも一つの選択です。
声を上げ、広げていくことは容易ではありません。だからこそ「やる意義」があるのだと思っています。
近くの困っている人の声と、小さな違和感から始まった「NPO法人主婦キャリア」は、これからも小さな違和感を自分のこととして考え、行動に起こしていきたいと思っています。

「NPO法人主婦キャリア」の今後

見逃し三振より空振り三振

私はこの言葉が好きなのですが、困っている人を見逃すのは簡単だし、面倒は減らせるし、楽な人生な気もします。ただ、空振りしてもいいからバットを振ってみたら案外ボールは上手く当たったりして、予想もしていないところに飛んで行ったりして、それはそれで結構楽しいのではないかと思うのです。

立ち上がったばかりのNPO法人は、きっと失敗もたくさんするでしょう。空振りするかもしれません。しかし、空振りしてもバットをふり続けた先にはどんな未来が待っているのでしょうか。

誰もが働きやすい未来を実現するため、私たちはこれからもバットを振り、空振りした時には大きな声で笑いながら、明日もまたバットをふり続け、「主婦のキャリア」について話し合い、作り上げ、考えていきます。

高桑 のり子
「株式会社みらいきって」代表取締役。 「NPO法人主婦キャリア」代表理事。8年間の専業主婦期間を経て、2016年に起業。
国家資格キャリアコンサルタント。
ライター、メディア編集長の経験を活かし、企業の広報をサポー ト、代行する事業を展開している。
小学生と中学生、3人の子育て中。
「NPO法人主婦キャリア」 HP:https://syufu-career.com

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