平成27年度「大阪女性活躍リーディングカンパニー市長表彰」最優秀賞受賞企業である大阪ガス株式会社では、どのような制度を設けることによって女性活躍を推進しているのかご紹介します。
▼紹介記事
平成27年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー市長表彰」受賞企業と、その選考ポイントのご紹介
認証企業の中から、先進性に富む、あるいは地道な努力を続けておられる企業等を表彰しています。
大阪ガス株式会社での取り組み例
大阪ガス株式会社では女性活躍推進法への取り組みとして、ライフイベントがキャリアの途絶とならないための環境を積極的に整備しています。
柔軟な働き方を実現するために、2015年10月からは育児短時間勤務制度の改善としてフレックス制度が適用可能となりました。
また、2016年10月には在宅勤務制度も導入しています。
所定外労働時間を約15%削減した「スマートワーク推進活動」
女性活躍や多様な人材が活躍するための土台として、従来の働き方の見直しが欠かせないと考え、2013年度から「スマートワーク推進活動」として、生産性向上と長時間労働低減のために様々な取組を実施しています。
次のようなIT基盤の整備の利用を奨励しています。
- WEB会議・社内SNSを活用した会議の効率的運営
- 電子ファイルの共有化
- リモートアクセスの促進
また、終業時と在館禁止時刻(20時)には、館内放送で帰宅を促し、会議室やオフィスにスマートワーク推進のステッカー・ポスターを貼って意識啓発をしています。
さらに、管理職の業務目標に部下の有休取得促進をはじめとしたスマートワーク関連の項目を設定してもらい、それぞれの職場での取組を推進しています。
以上のような取り組みを通じて、2012年度から2015年度にかけて、所定外労働時間を約15%削減しました。
社員の声を聞くことはダイバーシティ推進の基本
ダイバーシティ推進チーム(2013年当時)が発足した初年度に総合職女性約100名との面談を実施し、その中で出た声を順次施策に反映しています。
若年層については、層別研修での面談にダイバーシティ担当者が同席し、「会社が知っておくべきことが無いか」確認しています。
育児勤務者については、社内SNSの基盤を使って、育児勤務者のネットワークを作り、各職場では少ない育児勤務者が相互に知り合える仕組みを構築しています。
メンタリング・プログラムなどでも定期的にメンティ・メンター合同会議を開き双方の意見を聞いたり、ランチケーションとしてメンティ同士が交流する取組の中で、働く女性の本音を引き出したいとの考えです。
今後の取り組み
女性のライフイベントにおけるキャリアブランクを最小化するための支援策の充実と、管理職候補となる女性社員の育成を掲げています。
2016年は「職場復帰プログラム(面談制度)」を定着させるために、上司・部下と人事部による個別面談を実施する予定です。
企業の皆様へ
大阪市には、結婚・出産など置かれる環境が変わっても働き続けたいと考える女性が多く暮らしています。
そういった女性が活躍できる環境を整えることで、これまで培ってきた知識や技術を経営や企業の活動に活かすことが可能となります。
これからの少子高齢化社会における経済の活性化には、女性の活躍促進が不可欠です。
大阪市では女性の活躍促進に向け社会全体で取り組んでいくことをめざし、多くの企業等の申請をお待ちしております。
申請方法は、▼こちらをご確認ください。
大阪市ホームページ「『大阪市女性活躍リーディングカンパニー』認証への申請」
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