大阪市では、女性の登用や女性が働きやすい職場づくりに積極的に取り組んでいる企業等を「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証事業として認証しPRするなど、企業における女性活躍の取組支援を進めています。
その一環として、令和2年2月19日(水曜日)に「女性活躍推進フォーラム~誰もがイキイキ働く社会へ~」を開催し、分科会として両立支援講座「ワーキングマザー講座&交流会」を開催しました。
※「女性活躍推進フォーラム~誰もがイキイキ働く社会へ~」の内容については、下記リンクからご覧ください。
両立支援講座「ワーキングマザー講座&交流会」の様子
講座には、企業等でお勤めの方々21名が参加されました。
講師は、「女性活躍」という言葉が市民権を得る前から社内で声を上げ続け、働きやすい制度構築に邁進してきた、株式会社マンダム 人事部 ダイバーシティ推進室長 西浦 けい子 様です。
働きながら子育てしている女性、いわゆる「ワーキングマザー」としての働き方のヒントについて、33年間の勤続生活、そのうち18年間子育てと両立してきた経験をもとに講座が進められました。
ワーキングマザーが戦っているのは実はアンコンシャス・バイアス
ひと昔前の子育て方法・家庭のあり方・社内制度・意識(周りも自分も)の中で、子育てしながら家庭以外に働きに出ることが苦しさの大本であり、そうした「世間」「常識」とは何かを考えたときに、「アンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)※」で作られているのではないかとの話がありました。
自分自身が気づいていないものの見方や捉え方のゆがみ・偏り(他人に対してだけでなく、自分自身に対する思い込みも含む)。
講師が就職する前の企業の常識は、高度経済成長時代の中にあり、「男性が働いて女性は家を守る」「男性は長時間労働」「女性は結婚(出産)したら退職」といったものでした。
しかし、現在では、「女性も働いてもよい」といった考え方から、「子育てしながらぜひ働いてください」といった考え方に、「世間」「常識」が変化している途中であり、その変化を客観的に理解したうえで対処していく必要があるとの話がありました。
その対処方法として、企業の中の年長者に対しては「時代」が大きく変わったことを伝え、企業としても「国の置かれた環境が変わり、法律が整ってきていること」「ワーキングマザーが働きやすいことは企業にも価値がある」ことなどを理解してもらう必要があるとの話がありました。
グループワークでは、「育児と仕事の両立に関する「あるある」アンコンシャス・バイアス」を参加者それぞれが付箋に記載し、模造紙に貼りながら紹介しあい、時代や環境に合わない考え方について、どのように変えていきたいかを話し合いました。
また、講師の話やグループワークでの話し合いを通じて、職場や家庭など、自分自身でやってみようと思うことや考え方を変えてみようと思うことを付箋に記載し、グループ内で一人ずつ宣言しました。
参加いただいた方からは、「新しい気付きを得ることができました」「「あるある」と感じることが多かった」「他の参加者と情報交換できてよかった」などの感想をいただきました。