2017年の記事ですが、パートナー・家族と協力して育児・家事に取り組む男性の活動を再度ご紹介いたします。
パートナー・家族と協力して育児・家事に取り組む男性を紹介します。
プロフィール
- 佐伯 忠史(さえき ただし)さん
- 15歳の女の子、13歳の女の子の父
- (生命保険会社)ライフプランナー・ファイナンシャルプランナー
出勤時間・退勤時間・お休みについて
- フレックスに近い勤務。
- 会社に定められた週二日の出社日以外の就業時間は自分で自由に管理ができ、お客様のご要望に合わせて、土日でも、平日の夜でも仕事をすることがある。
- 時間のコントロールは自分自身で行うため、家族の予定に合わせて、平日でもプライベートの時間は作りやすい。
家事・育児のパートナーとの割合について/妻:夫
- 家事 6:4 育児 6:4
パートナーの勤務形態
- 業種:建設土木業の事務(パート)
- 勤務時間:週5の5時間勤務
困難や苦労を乗り換えたとき、親として成長したり親子の絆が深まったりを実感
上の娘が生まれて1才になるくらいまでは、顔が湿疹だらけでただれてしまい、とても可哀想でした。
女の子なのに、このまま治らなかったらどうしよう……と、かなり悩みました。
親として何ができるのだろうと考え、評判の良い皮膚科を探したり、離乳食を工夫したり、いろんな薬を試したり。
1才を過ぎたころに症状が治まり、今ではすっかり治りましたが、あの頃の経験で、「元気でいてくれさえすれば、少しくらいのことは大丈夫」という意識を持てるようになりました。
その後元気に成長した娘たち。
娘は2人とも、小さい時にバドミントンをしていました。親子でダブルスを組んで出る親子大会に出場してメダルや賞状を一緒に貰えたことは私たち親子にとってかけがえのないものでした。
親子の絆が深まったのも、バドミントンというスポーツに出逢えたお蔭かなと思っています。
家事は“気になった時に気になった人がやる”の精神で、ストレスを軽減
私は結婚する前から料理もできますし、シャツやスーツのアイロン掛けなどは、自分のものと一緒に妻や子どものシャツもかけています。
キッチンの洗い物は、家族の家事分担では基本的に私の仕事のようになっているため、いつもよく行っています。
一方で、掃除や洗濯は苦手というよりも嫌いで、できればやりたくないと思っています。
でも、それで良いのではないでしょうか。
夫婦・パートナーであっても、家事のなかで気になるポイントはそれぞれ違います。
私は自分のシャツやスーツのアイロンの仕方にこだわりがあるので自分で行いますし、キッチンの洗い物は、『早く綺麗にしたい』と妻や子どもたちより感じるので私が先に手を付けます。逆に部屋の掃除は、『早く綺麗にしたい』と妻の方が感じるため、妻が行います。
家事は分担を厳密に決めてしまうと「やらなきゃいけない」と感じて、ストレスが溜まってしまいます。
ならば、気になる人が先にやっちゃう方が気持ち良い。もちろん、「今、手がいっぱいだから、これだけ手伝って」とかいうことはありますし、そんなときに、「嫌いだからやらない」などとは言いません。
『気になった時に気になった人がやる』精神で家事をこなして、もしも極端に不公平が生じたら、「私が今これやったから、次のこれは、あなたやってね」くらいの役割分担で十分なのではないかと思います。
普段の仕事をしっかりとこなし、家事や育児を優先しやすい環境を自ら作る
私は今、ファイナンシャルプランナーの資格をもつライフプランナーとして働いていますが、現在の職場は、社員一人一人を、アントレプレナー(企業家)として尊重してくれています。
自分の裁量で仕事の時間も量も決められますし、仲間意識も高い職場環境なので、たとえ家事や育児を優先しても、理解や協力は得られやすいと思います。
逆に、以前の職場では、家事育児のために仕事を調整するには、事前に様々な根回しが必要でした。
私自身は根回しが得意なため、さほど不自由に感じたことはありませんでしたが、苦手な人はきっと苦労していたのではないでしょうか。
「こんなこと言ったら上司に怒られるかな?」とか「立場上この日は休みにくいな」とか自分の中で考えこんで悩むのではなくて、「こうしたい」「休みが欲しい」とまずは自分から積極的に言っても良いと思います。
もちろん、そのためには、普段の仕事は手を抜かないことが重要です。
この家事だけは僕に任せて! と言えるように、できることから始めよう
まだまだ家事や育児に積極的に取り組めていない男性が多いようですが、まずは自分が普段、気になっているところだけに携わってみてはいかがでしょうか?
「これだけは俺がやる」と宣言してみませんか?
今、奥さんがしている家事は、奥さん自身も嫌いかもしれません。
「やりたくない」のと「やらない」のでは意味が大きく違います。
奥さんが一番嫌いなことを、まずやってみることから始めると、夫婦のストレスは大きく減るのではないかと思います。
家事は365日休みがありません。「仕事で疲れているから」なんて関係ないんですよね。
もし奥さんが病気で入院したらどうしますか?
家事や育児は誰がしますか? 万一の時に、家事や育児は何にも分からない、何にもやったことがない、では本当に困ります。
そんな時に、これだけは自分でできるということが1つでも多くあれば安心できるはずです。
家事も育児も「やらなくちゃならない」と思い込み、「嫌いとか言っちゃダメ」とか、考えすぎていませんか?
嫌いな家事があるなら、本音で言ってみてください。その代わり、ママの嫌いな家事も本音を聞いてください。
家事に対する価値観は、夫婦でもそれぞれ違って当たり前です。
まずは、価値観の共有と、自分が気になるところだけやってみるという精神から始めてみませんか?
※こちらの記事は2017年10月に作成された記事です。
※記載の内容は作成当時のものです。