【大阪市主催】第1回大阪市女性活躍促進チャレンジセミナーを開催しました

大阪市女性活躍チャレンジセミナー

大阪市女性活躍促進チャレンジセミナー~女性社員のやる気を引き出す女性活躍推進のススメ~

大阪市では、大阪経済の担い手である中小企業における女性活躍の取組促進のため取組初期段階の中小企業を「チャレンジ企業」として認証し、取組が進むよう必要な情報・ノウハウを提供するなどの支援を行っています。

その事業の一環として、平成29年11月28日に「女性社員のやる気を引き出す女性活躍推進のススメ」と題し、「第1回大阪市女性活躍促進チャレンジセミナー」を開催しました。

セミナーでは「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証企業であるサンコーインダストリー株式会社、小太郎漢方製薬株式会社、アイトス株式会社の3社にご協力いただき、各社で行っている女性活躍推進の取組みを、事例を交えてご発表頂きました。
後半の座談会では、参加された企業での課題に対する対処方法など、発表企業と参加企業間でより具体的な取組内容について意見交換が行われました。

参加者からは「他社の具体的な取組事例が聞けてよかった」「様々な意見や各社の事情が参考になった」「疑問点が解消された」といったお声をいただきました。

事例発表①「女性に優しい職場とは」サンコーインダストリー株式会社

事例発表1
主任 川藤 良介さんより「女性に優しい職場とは」というテーマでご発表いただきました。

サンコーインダストリー株式会社は2015年度の日本経済新聞(関西版)で大手や有名企業と肩を並べられ、就職希望企業第38位にランクインされたほど求職者からの人気が高い企業で、本年度(2017年)の女性エントリー数は、過去最高の1800人を超え、男性の3倍近い応募者数となられました。

人気の理由として、安心して長く働ける環境が整っている事を挙げておられました。

社を挙げて、社員が「明日も会社に行きたい!」と思う環境・職場づくりに取組んでおられ、目標の一つに、仕事と子育ての両立のため「育児休業を取得しやすく職場復帰しやすい環境」づくりを掲げておられます。
産前産後休業・育児休業制度をいち早く取り入れられ、取得者一人ひとりに対し、手続き面はもちろん、保育園や金銭面の疑問や不安の解消など細やかなサポートにも努めておられます。

また、社内で先輩ママとプレママの座談会や、育児や職場復帰に向けての相談の機会も設けておられます。

 

事例発表②「女性社員のやる気を引き出す女性活躍推進のススメ」小太郎漢方製薬株式会社

事例発表2
管理部総務課 次長 鳥谷 泰史さんより「女性社員のやる気を引き出す女性活躍推進のススメ」というテーマでご発表いただきました。

小太郎漢方製薬株式会社では、社会での女性活躍が重要視される以前から男性女性に関わらず「働きやすい環境」づくりを心がけておられます。

勤務当初から、女性も男性同様の職種に就きじっくりと知識と経験を積み、その上で管理職に就きます。それが今の情勢に合い、「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証を取得する事となられました。

加えて雇用形態に関係なく業務にやる気を持ってもらうため、パートタイム社員(女性が多い)から正社員への登用正社員制度を取り入れておられます。

また、正社員とパートタイム社員は同じように厚生年金基金への加入や、産前産後休業・育児休業・介護休業の取得を可能にしておられ、これらの休業制度を取得する社員も多く、休業後の復帰率は100%を誇っておられます。

 

事例発表③「アイトスの取り組みについて」アイトス株式会社

事例発表3
業務本部総務人事部 部長 藤井 美穂さんより「アイトスの取り組みについて」というテーマでご発表いただきました。

2017年に創業100年を迎えられたアイトス株式会社は、「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証がスタートした2015年に1つ星を、そして本年度に2つ星認証を取得されました。

社内ではAWP(アイトス・ウーマン・プロジェクト)を発足されており、女性目線での取り組みを数々実施しておられ、社内での日頃の感謝をカードに込めて贈り合う「ありがとうカード(花咲プロジェクト)」や、新入社員の親族を対象とした職場見学会など細やかな心配りで社員のモチベーション向上に努めておられます。

また、女性の観点が重要な仕事、責任のある仕事を任されることは社員のやる気につながるとの考えから、女性社員の意見を社の事業であるワーキングウエア・オフィスウエアの企画に活かし、機能性はそのままに女性向けのデザインを提案、今までになかったレディースアイテムを誕生させておられます。

 

座談会について

座談会の様子
今回セミナーに参加いただいた企業は、それぞれに異なる状況を抱えておられます。
事例発表後の座談会では多くの質問や意見交換が行われ、「産前産後休業・育児休業取得中の社員の業務を社内でどうカバーするか」「女性自身のキャリアアップに対する意識をどのようにして向上させるか」など、女性のやる気を引き出す取組に必要なサポート体制や課題も挙げられました。

産前産後休業・育児休業を取得中の社員の業務は、部署内での協力体制によりお互いにカバーし合っているという企業や、休業後の復帰率が100%なので短期派遣社員を雇うことで補っているという企業もおられました。

他社の意見から、自社の恵まれた現状に気づいたとの声もありましたが、制度を取り入れた後のサポートやフォロー体制が課題の一つとなっているようです。

 

企業の皆様へ

結婚・出産など置かれる環境が変わっても働き続けたいと考える女性が多くいます。
そういった女性が活躍できる環境を整えることで、これまで培ってきた知識や技術を経営や企業の活動に活かすことができます。

これからの少子高齢化社会における経済の活性化には、女性の活躍促進が不可欠です。
大阪市では女性の活躍促進に向け社会全体で取り組んでいくことをめざし、多くの企業等を認証しPRしていきたいと考えております。

 

お問い合わせ先
「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」認証に関しては、「認証企業とは?」をご参考ください。

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