キャリアを広げた“偶然を幸運に変える力”【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.12】

藤本理恵

藤本理恵さん(Second Career-lesson代表)

 

モノよりも人が好き

藤本理恵さん
「私が興味をもつのは、新商品とか流行の物ではなく、いつも“人”なんです」と話す、藤本理恵さん。キャリアカウンセラーとして企業や大学、職業訓練校での講師業や個別カウンセリングなどで活躍されています。また、プライベートでもキャリアに関する自主講座の開催や、有志による「人と会社のリデザインチーム」に参加し、新しい働き方に関する活動にも積極的です。そんな藤本さんも現在のスタイルになるまでには、様々な葛藤があったそうです。

キャリアカウンセラーを始める前は、情報処理系の講師をされていました。生徒からいつの間にか就職の相談をされることが多くなり、就職担当の先生に相談したところ「それならあなたがその勉強をすれば?」と軽く返されたことが、キャリアカウンセラーの資格を取得するきっかけになりました。「その先生のひと言がなければ今の仕事や活動は出来ていなかったかもしれません。」と振り返ります。

 

人との出会いに助けられて


もう一つ大きな転機となったのは、妊娠時に医師より数か月間の絶対安静を言い渡された経験でした。家の中で何もできず悶々と過ごす日々が続き、動けない辛さを実感。「動けるときに動こう」「興味を持った事にはどんどんチャレンジしよう」という今の気持ちは、この時の経験によるところが大きいそうです。

その後、無事に出産し、再就職に向けて動き出しますが、希望と雇用条件がなかなか合わずに悩んでいました。そんな時、たまたま業務委託の仕事に声をかけてもらい、「フリーランス」という選択肢に気付いたそうです。

「私は人生の節目で様々な人との出会いに助けられてきました」と藤本さんは言います。藤本さんが自主開催されている講座は、「キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるという『ハップンスタンス理論』」(提唱者:クルンボルツ博士)をもとに自分のキャリアを見つめ直し、「偶然を幸運に変える力」を育もう、というもの。その理論をまさに実体験してきた藤本さん。面接の訓練や応募書類の書き方など、どうしてもテクニック重視になりがちな就職支援だけではなく、もっといろんな人といろんなかたちでキャリアデザインに取り組みたいという思いから、ワークショップ開催への思いを温められたそうです。

 

共有することによって深まる学び

藤本理恵さん
女性チャレンジ応援拠点との出会いは平成29年年夏の「PRのための文章講座」への参加でした。学んだ内容を発表するという「アウトプット」の場が設定されていることに魅力を感じ、講座で自分の想いをプレゼンするというチャレンジが、ワークショップを自主開催する勇気にも繋がったそうです。また、拠点スタッフから「企画書つくってみたら持ってきてね」と声掛けされたりと、常に「アウトプット」できる場所があることに、励まされたといいます。その後、他のセミナーに参加された際は、藤本さんのお声掛けから有志メンバーで「復習会」を開催し、自分たちで「アウトプット」の場を作ったことも。

また、拠点で出会った“仲間”にも刺激を受けているそうです。「セミナーや交流会で再会する度にお互いの活動の様子を報告し合うことが楽しみ。他の人が頑張っているお話しを聞くと、私ももっと頑張ろうとパワーをもらえる」のだとか。「“女性チャレンジ応援拠点”は、何かをやりたい人には、確実に背中を押してくれる力強い存在。まだ何をやりたいかわからないという人でも、自分のやりたいことが見えてくる場所。自分から何かを投げかければ、必ず何かが返ってきます。」と、藤本さん。「たくさんの応援をもらった“拠点”。そんな仲間がもっと増えるように私も“拠点”を応援していきたい」と力強いエールをいただきました。

◯Second Career-lesson
https://career-lesson.com/

「チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント」の他の記事を読む

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

Follow me!