榛木 裕子さん
(風船とピニャータのP-PROJECT代表)
ライフスタイルに寄り添うバルーンアート
色とりどりのバルーンアートとピニャータ(メキシコなどでお祭りに使われるくす玉)を使ったワークショップや講座、バルーンギフト・ピニャータ販売を手がける「P-PROJECT」代表の榛木さん。「一緒に楽しく学ぶこと」をモットーにしている榛木さんの講座は、ただ見るだけではなく、実際に風船を膨らませたり、くす玉を割ったりする参加型。いつも会場は楽しい驚きと笑顔で溢れています。結婚、就職、出産、介護などライフスタイルの節目に寄り添うスタイルをコンセプトに、「小さなお友達」はもちろん、シニアの「大きなお友達」まで、幅広い世代に人気です。
今年(2020年)2月には、クレオ大阪東で子育て中のママを対象にしたセミナー「ママのためのストレスマネジメント 風船ワークですっきりママに♪」を開催。参加したママたちからは「育児のストレスが発散できて、リフレッシュした」などの感想が寄せられ、好評でした。
我が子にモテたいと始めたバルーンが子離れのチャンスに
榛木さんがバルーンアートをはじめたきっかけは、我が子がまだ幼い頃、たまたま買い物に来た商業施設で配られていたバルーンを見たときでした。「我が子は、なぜあんなに夢中になって欲しがるの?とヤキモチを焼いたんです。」と榛木さん。「私にだって、作れるはず!」と、なんと帰り道にさっそく風船を購入し作り始めたそうです。独学で犬やうさぎなど小さなものは作れるようになり、家で我が子と遊んだり、幼稚園の行事で作ったり出来るまでに。
本格的に勉強を始めたのは我が子が高校生の頃。友人に誘われて受講した市民講座で改めて魅力に気づき、専門的に勉強して、CBA(世界公認バルーンアーティスト)の資格を取得。それまでしていた着メロや着うたのデータ制作の仕事が時代の変化とともになくなったこともあり、これからは「受験を控えた我が子から一歩離れて応援しよう。そのためにも趣味や夢中になれることを作り、構いすぎないように見守る努力をしよう」と考えたそうです。
「我が子へのヤキモチから始めたバルーンアートが、子離れのチャンスを与えてくれたようです。」と当時を振り返ります。
その後、他とは違う何か特色を打ち出したいと、メキシコなど中南米でお祭りに使われるピニャータというくす玉の技術も習得し、独特のスタイルを創り上げていきました。
「ハッピーの種」を広げていきたい!
「拠点に集まる女性は向上心と人を思いやる力がみなぎっている素敵な人ばかり。ジャンルは違いますが、お互いに刺激し合い、いつも勉強になります。個人で事業や活動をしている女性は一人だけで頑張ってしまいがち。『助けて』と言える環境が必要です。クレオ大阪や拠点は、これからも女性に寄り添う場所であり続けて欲しい。」と榛木さんは言われます。
自身も、「50歳代から、ますます人生楽しくなった。人生初の出来事をノートにつけたところ、1年間でなんと657個もあってビックリ!皆さんも年齢を言い訳にせず、どんどん新しいことに挑戦されては?」とエールを頂きました。
最近は、新型コロナの影響でイベントも思うように開催出来ない状況が続いていますが、榛木さんは、これもひとつのチャンスと捉えています。いち早く「リモート」を取り入れ、風船を使った楽しい動画をアップしたり、拠点のミニサロン「最初の1歩からはじめるZoom体験講座」で講師をされたりするなど、次々と新しいアイデアで活動を繰り広げられています。
今年(2020年)11月には、クレオ大阪中央のフェスタにも出展予定で、コロナ禍でも小さなお友達が安心して参加できるよう、スタッフとともに企画を練っているところ。どんなイベントになるか、とても楽しみです。