おもてなしの気持ちで活動!2025年大阪・関西万博の大阪まちボランティアとして活躍している女性へのインタビュー vol.2

2025年大阪・関西万博では大阪まちボランティアの皆さんが、主要駅や空港・大阪へルスケアパビリオンで活躍されているのをご存知でしょうか。1万人募集のところ応募が殺到し、その中から選ばれた方々です。年齢や境遇、ボランティアとしての経験も様々な方々が、国内外から大阪・関西万博に訪れる人々をおもてなしの気持ちで迎え、まさに万博の「顔」として活動をされています。

今回はそうしたボランティアの方にインタビューを行い、参加のきっかけややりがい、活動の中で印象に残ったエピソードなどを伺いました。

第二弾は、大阪市在住の坂本 浩子(さかもと ひろこ)さんのリアルな声をお届けします。

第一弾 高岡 美穂(たかおか みほ)さんのリアルな声はこちらをご覧ください。

兵庫県在住の高岡 美穂(たかおか みほ)さん

おもてなしの気持ちで活動!2025年大阪・関西万博の大阪まちボランティアとして活躍している女性へのインタビュー vol.1

2025-09-30

 

語学力を活かし、ボランティア活動23年!仕事とボランティアの両立の日々をエンジョイ!

大阪まちボランティアに応募することになったきっかけを教えてください

私は2002年の日韓ワールドカップでボランティア活動の楽しさを知って以来、さまざまな国際的なイベントのボランティアをしています。東京のオリンピック・パラリンピック開催時もボランティア活動に参加しましたし、世界陸上大阪、ラグビーワールドカップ、大阪マラソン、国際テニス大会、その他小さなイベントでもボランティアとして関わってきました。イベントボランティア以外には、外国にルーツのある子ども向けの学習ボランティアもしています。

国内外の方に大阪の良さ、万博の楽しさをお伝えしたいという気持ちが大きかったことと、何より今までのボランティア経験が活かせたらという思いがあり、大阪・関西万博のボランティア募集が始まった時はぜひ関わりたいと考え、応募しました。そして、ボランティアリーダーにも立候補し、今回リーダーとしての役割をいただきました。

 

ボランティアではどのような活動をされていますか?

大阪駅や難波駅などの主要駅、関西国際空港でアクセスのご案内のボランティアをしました。

万博チケットの購入方法、顔認証登録にお困りの方のサポート、「パビリオンの予約ができないが楽しめるか」といった質問にも対応しています。

私は33年間英会話講師として働いているので、英語でのコミュニケーションは得意です。ボランティア活動は得意の英語を活かせる場です。今回は大きめの語学バッジをつけて活動をしています。そのバッジがEnglish speaker(英語を話す人)の目にもよく留まるのか、外国人の方とお話しする機会が多いです。

開幕当初、万博への興味関心、認知度が思った以上に低かったことは予想外でしたが、今では万博について知りたい方が多く、質問を受ける機会が増えています。ご案内後にいただく「ありがとう」の言葉が一番嬉しいです。「行ってくるね」と楽しそうに万博に向かわれる姿を見ると、やりがいを感じます。

ボランティア活動をしていて思い出に残るエピソードは?

お子さんが写真を撮るとき、万博開催初期にはフレームを持つことを恥ずかしそうにしていた姿が、今では万博の認知度が高まったこともあり、ミャクミャクが大人気で、笑顔で記念写真を撮影する姿へと変わりました。そのようなお子さんの笑顔を見ると私も嬉しくなり、活動の励みになっています。

そして、今回のボランティアではFacebook上に万博ボランティアの交流グループを立ち上げ、情報交換の場を設けました。そのコミュニティには参加者がどんどん増えて、現在は約160人が参加しています。

ボランティアとしての活動記録や気づいたこと、他のボランティアスタッフへのアドバイスなど皆さん思い思いに投稿しており、有益な情報が詰まっています。私たちボランティアは縁の下の力もち的な存在なので大きく目立つことはないかもしれませんが、投稿を見ると、仲間と共にイベントを盛り上げている!一緒に頑張っている!と感じます。

今回このようなコミュニティを思い切って立ち上げて、よかったと感じています。ブルーインパルスが飛来した日はちょうど交流会を開催していたので、みんなでブルーインパルスの演目を見ました。仲間と共にかけがえのない思い出を作ることができていることも嬉しく思います。

今後もボランティア活動は続けていくつもりです。1つの目標に向かって一緒に歩める人と出会える。ボランティアをやっているからこそできる経験ができている。そのように感じているため、健康なうちは仕事とボランティア活動を両立していきたいと考えています。

大阪まちボランティア活動をきっかけに自分の中で変わったと思うことはありますか?

半年間にわたる長期のボランティア活動は今回が初めてです。自分の中で、活動をより良くするためにはどうすべきか、自問自答する機会があります。

長期間でいろんな情報も変わっていくので、常に最新情報に更新していく必要があると感じています。期間が長いからこそ、活動の仕方を変えていかないといけない、古い情報のままでは対応できないと考えています。

情報に常に注意を払い、万博公式サイトからの情報はもちろん、SNSからも情報を入手するなど、活動していく中で最新の情報を頭に入れるように心がけています。自らファイルを作成し、情報をまとめることもしています。

坂本浩子さん

作成されたボランティア情報ファイル

また、活動中に津波警報が発表されたことがありました。その際、私は関西国際空港でボランティア活動をしていましたが、空港内では警報音やスマートフォンが一斉に鳴り響き、騒然とした状況となりました。地震が発生したのかと一瞬驚きましたが、津波警報であることを確認し、不安を感じつつも、空港内の避難場所はあらかじめ把握していたことと、幸いお客様も落ち着いておられたので、私自身も冷静に行動することができました。

ボランティア中にこのような経験は初めてでしたが、今後も緊急事態が起きれば、まずは自らの安全を確保しつつ、その場の状況に応じて行動する必要があることを改めて感じる経験でした。
坂本浩子さん

 

最後に、坂本さんから見た万博の魅力、おすすめの楽しみ方などを教えてください。

コーヒーツアーやアイスクリームツアー、ビールツアー、コミャクを探すツアーなど、視点を変えることで万博の新たな魅力が見えてきます。さまざまな楽しみ方があるので、パビリオンに入るだけが万博の楽しみ方ではないと思っています。

一生に一度行けるかどうかという国のパビリオンにも、ぜひ足を運んでみてください。

私はボランティアとして万博を個人的にも楽しみ、万博の良さ・楽しさをお伝えしていますが、もう一つ伝えたいのは、ボランティアって楽しいということです。

ボランティアのこと、皆さんはどんな風に感じていますか?ボランティアをするのは暇だから、時間があるから、お金に余裕があるから、仕事を引退したからなどと見られることがあると私は感じていますが、私はボランティアをしたいから活動しています。楽しいから取り組んでいるのです。

ボランティアは特別なものではありません。ぜひ一度体験してみてください。公共交通機関で席を譲る、献血をする、これらも一種のボランティアです。誰かのためになりたいという思いで行動すると、自然とかけがえのない出会いや仲間に恵まれ、人生が豊かになると私は思っています。

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