育児休業を取得されたパパのリアルな経験を伺いました!

新コスモス電機株式会社にお勤めし、育児休業を取得された片岡 賢佑(かたおか けんすけ)さんをご紹介します。

現在子育て中の方や、これから育児をしていくプレパパ、プレママに読んでいただきたい内容です。

 

育児休業を取得したきっかけとその時の気持ちを教えてください

娘が二人いますが、産後パパ育休を利用したのは第2子の出生後すぐです。
産後パパ育休は子が0歳1か月の時、育児休業は0歳10~12か月の時に取りました。

0歳1か月の時

産後パパ育休の存在を知り、妻が入院中~産褥期の間、家事と長女(当時4歳)の育児をする為に取得しました。
この時は慣れない家事に追われ、息つく暇もない日々でした。

0歳10~12か月の時

産後パパ育休の時とは異なり、家族でなかなか行けない場所に行って思い出を作るため、親子の時間をじっくり楽しむために取得しました。
取得可能な期間が1歳になるまでだったので、期限ぎりぎりの3か月間取得しました。
目的通り、家族4人でかけがえのない時間を過ごすことができ、大変良い思い出をたくさん作ることができました。

 

育児休業中はどのように過ごしましたか?

0歳1か月の時

下記の家事をこなす日々でした。普段妻任せであったことばかりで日常に必死で記憶にないほどです。
それでも料理の献立に頭を悩ませていたことははっきり覚えています。

・食事の用意、長女の食事サポート、後片付け
・食材、日用品の買い物
・長女の保育園送迎
・掃除・洗濯

 

0歳10~12か月の時

家族で大阪を離れ、さまざまなところへ行きました。宿泊費を節約する為に国内はほぼキャンプをしました。
キャンプ中の育児・家事は妻と半々くらいで、手分けして行いました。

・長野県キャンプ(1週間)
・福井県短期移住(1週間)
・長野県キャンプ(1週間)
海辺の生活や甲府周辺の観光、クライミングキャンプを経験。
子ども達も友人達と川遊びや焚火をしました。

片岡賢佑さんと子どもさんとのキャンプの様子

・新潟~北海道キャンプ(2週間)
先の長野県キャンプに引き続き、友人を交えて新潟観光キャンプをしました。
北海道では東川町に滞在し、子どもコーナーの充実した図書館などを楽しみました。
帰りのフェリーでは長女の誕生日パーティーをしました。
片岡賢佑さん、フェリーでは長女の誕生日パーティー

・フランス旅行(3週間)
初めに訪れたのはパリから60km南にあるバルビゾン村です。1週間ほど滞在しました。
ミレーを代表とする絵画の村で美しい街並みや路地をよく長女と散歩しました。
フランスのパン屋は6時半くらいから開いていて、焼き立てのバゲットを買って、かじりながら帰るのが娘との楽しみでした。どのパン屋でもバゲットはお手頃価格(1.5€くらい)でした。
今でも娘とパン屋でバゲットを買うと「つまみ食いして帰ろ」と言ってきます。

片岡賢佑さんが娘さんとバケットをつまみ食いしている様子

村の周りはフォンティーヌブローの森で、世界的なボルダリングのエリアでした。
世界中から老若男女のクライマーが訪れていて、我々4人もそれぞれ楽しみました。

子連れやペット連れも多く、良い環境でした。
私が外国人クライマーと片言の英語で会話をする姿を見た長女が、「お父ちゃん、英語しゃべれてすごいね!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

次はアルプス山脈のシャモニー・モンブランに行きました。

富士山より高い3800mまでロープウェイで上がり、長女と軽い高山病でふらふらしながら、コーラとポテトを食べたり、売店で買い物したり、楽しい時間を過ごしました。
昼間はまだ日差しが強いので、アイスクリームを一緒に食べたのも良い思い出です。
片岡賢佑さんが、シャモニー・モンブランに行ったよ様子
ここでも約1週間滞在して、バスと高速鉄道でパリへ戻るのですが、高速バスに乗ろうとした時に、乗車拒否されてしまいました。
どうやら、チャイルドシートが無いとダメなようです。
結局、後の便にお咎めなしで乗せて貰うことができ、無事にシャモニーを脱出できました。

最後は出国証明を受け取るために、領事館のあるパリに行きましたが、日本領事館は安心してオムツ替えが出来るオアシスの様な所でした。

 

育児休業中に良かったこと、考えさせられたことなどはありましたか?

フランス入国後直ぐに妻子のパスポートを紛失した為、旅行の主目的が「帰国手続(帰国証明取得する)をする」になりました。目的達成の為、家族4人力を合わせて頑張りました。絶対的な共通目的のおかげで、皆で協力するというチームの様な一体感を感じることができました。
これは現在の生活でも家族の自信として活きていると思います。

妻:保険会社、領事館との連絡。旅の予定変更にかかわる各種手配や検索(宿や交通機関の予約変更)
夫:妻が滞りなく上記が出来るよう、子どもの相手。
長女:目的の重要性を理解して、聞き分けよく日々を楽しんでくれました。
二女:赤ん坊ですが、いつも通りがんばりました。

また、行く先々で子どもや子連れの我々に対し、温かい対応をしてもらえることが多く、フランスの子育て環境、フランスの親子の接し方も少し垣間見れて楽しかったです。

例えば、行列に並んでいると、係の人が私たち親子連れを優先して通してくれました。
趣味のクライミングに良く出かけましたが、ベビーカー連れや祖父母と孫といったファミリー層がとても多かったので、小さい子ども連れでも楽しめる環境が整っていることに驚きました。

 

育児休業中に家族との関わり方に変化は生まれましたか?

家事・育児ですべき事は多いですが、育休中は時間に融通が利くので、穏やかな気持ちで生活できました。子どもと落ち着いて話をすることで、父子の関係をはぐくむことが出来たと感じています。

妻に対しては、家事・育児を共有することで、日ごろの苦労を理解し、感謝する気持ちが増しました。反面、家事・育児に対して意見をぶつける場面もありました。育休期間中は、家族の為の時間であることを常に意識していました。

会社員は日常の大半を業務に費やして生活しています。休日も業務に支障がないようにと、つつがなく過ごしていると思います。そんな業務から解放された中で、自分や家族と向き合い、くらしを考えることは、より人生を豊かにする時間だと思います。子どもだけでなく、大人にもまだまだ無限の可能性があることに気が付くことが出来ました。

 

育児休業取得後の現在、家庭ではどのようなことをされていますか?

妻が朝食の準備中に子どもと散歩へ出かけたり、会社から帰ってきて余力があれば部屋の片づけをしたり、できる範囲で家事・育児に参画しています。
育休中に家族で過ごした時間が楽しかったので、取得前よりも家族と過ごす時間が増えた気がします。

 

今後の父親/夫としての目標があれば教えてください

家族みんながそれぞれ自身を大切にしながらも、協調できる家族で居れたらいいなと思います。
先ずは私がそうなれるよう、精進していきたいです。

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