子どもの調理体験で育まれる自信と自立。そして、親の信じる力も育みたい!料理講師として活躍する女性をご紹介します

持田あゆみ

地域できらめく女性をご紹介します!

大阪市西区在住で、思春期の男児を育てながら子どもたちに料理の楽しさを伝える料理教室を主宰されている、持田 亜友美(もちだ あゆみ)さんをご紹介します。

持田さんは今でこそ料理の楽しみを感じながら、子ども料理教室を開いていらっしゃいますが、この活動を始められる前は料理が大嫌いだったとおっしゃいます。どのような経緯があって今の活動につながっているのか、コロナ禍での工夫、今後の活動への思いを伺いました。

もともと料理なんて大嫌いだった私

なぜ、今この仕事をしているのか・・・

きっかけは息子とのケンカでした。私の過干渉が原因で、当時小学1年生だった息子と顔を合すとケンカという日が続き、毎日イライラ・ガミガミ、家庭内もギスギスしていました。ある日「もう、こんな生活イヤや!しんどい!」 「よし!こうなったら、思春期までに息子の胃袋をつかんでやるぞー!」と一念発起し、とある料理教室の扉をたたきました。

大嫌いだった料理ですが、挑戦していくうちにだんだん楽しくなってきました。楽しそうにキッチンに立つ私を見て息子が「僕も料理をしてみたい!」と寄ってくるようになりました。

ちょうど、通っていた料理教室の師匠が子ども料理教室も開いていらしたので、そこに息子を参加させてみました。すると、私以上に料理にハマり、メキメキと腕を上げ、夏休みには祖父母に晩ごはんを作ってあげられるまでになりました。

息子がはじめて作ってくれたお弁当

今までやったこともなかった料理ができるようになった嬉しさ。お弁当も一人で作ってくれました。

人に「ありがとう」「おいしかったよ」と言われることに喜びを感じた息子は、「オレ、何だってできるし!!」なんて言葉が出るくらいに自信に満ち溢れていきました。

息子の姿を見ていて、「料理ができると、こんなにも自己肯定感が上がるものなんだ」と感じた瞬間でした。

私はその頃から料理の可能性にひかれ、「たくさんの子どもたちに料理を経験してほしい!」と思うようになり子ども料理教室を開講しました。

「まだ危ないと思い、包丁を握らせたことも、火を使わせたこともないです」という保護者の方は多いですが、適切に指導して見守っていれば、子どもはたいていの作業はできます。

おうちではさせてもらえないお料理ができた時の子どもたちのキラキラした顔や、できあがったお料理を家族に食べてもらうときや、褒めてもらったときのちょっとはにかんだ笑顔を見ると、わたしは毎回泣きそうになります。

自信がつき、自立への歩みにつながる子どもの料理

以前、とあるお母さんが参加後にメールをくださいました。

「うちの子、あんなにできる子だったんですね。いままでは危ない危ないと、色々制限をかけていましたが、お料理もできることがわかったので、前より子どもを信じてあげられるようになりました。この心境の変化は魔法みたいです。お料理でこんなにハッピーになれるなんて!!」

お料理を通して、お母さんの信じるチカラ・見守るチカラも育まれたという証拠ですね。
やっぱり、料理って すごい!

夫婦でお仕事をされている家庭も増え、わが子には料理ができるようになってほしいと願う保護者の方が年々増えているように感じています。
そこで、夏休みや休日に、「今日は何か一緒に作ろう!」とおうちで料理にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

作りたいものを相談して、レシピや動画を探して、材料を書き出し、買い物へ行き、お金の計算をし、食材や産地を知り、買ってきた材料を切って、炒めたり煮込んだり。立ち仕事がしんどかったり、ごみの多さに気づいたり。料理をすることは気づきや学びがあふれています。

親子のコミュニケーションにもなりますね。

小さな子どもには、おとなが毎日食事の準備をする横でレタスをちぎってもらったり、ミニトマトのヘタを取るくらいの簡単なことでもいいんです!
それだけでも子どもはうれしいんです。おとなと台所に立てた、おとなの役に立った!その経験が子どもたちのエネルギーになります。

子どもが料理に興味をもちはじめるのは3~5歳くらいがピークですので、「やりたい!」と言い出した時にぜひ少しずつやらせてあげてください。

自分たちで作ったものを「おいしいね」と言いながら家族でごはんをいただく、その幸せを知っている子どもはきっと、将来家族をもつことを楽しみに生きてくれると信じています。

コロナ禍ではオンラインレッスンをスタート!

コロナウイルスが流行しはじめた当初は、対面レッスンをお休みしていました。しばらく時が経てばまた以前のように開催できるだろうと安易に考えていましたが、現実は厳しいものでした。集まりたいのに、集まれない。この状態がしばらく続きました。

このままでいいのだろうか?こんな時でもできることって何かないだろうか?

そんな時に、オンラインでもレッスンができると思い立ち、まずは常連の生徒とお試しでオンラインのお料理教室を開催したところ、思っていた以上に大成功&大好評でした。

オンラインレッスンを始めてうれしかったのは、遠方のご家庭ともつながることができたことです。料理教室はリアル(対面)じゃないとできない、という固定概念がガラッと崩れました。

そこで本格的に子ども向けのオンラインオムライスレッスンを開始。毎月受講生も増え、子どもたち全員がひとりでオムライスを完成させています。

オンラインお料理教室を開催して、うれしい誤算だったことが1つあります。ご自宅キッチンでの受講という形は、またやろう!という気持ちになりやすいという点です。オムライスをまたおうちで作ってみよう!と行動につながるようです。

オンラインレッスンに参加された小2男の子の反応

オムライスを作ったあと、本人のテンションがあがって、「世界一美味しいのが作れた!!これからはずっとぼくがオムライスをみんなに作ってあげるよ!」と大喜びです。

オンラインレッスンに参加された小4女の子のお母様のコメント

普段は料理の手伝いすらしないのですが、オムライスをひとりで作るということで自分で積極的に準備しています。料理を通して材料のある場所を覚えたり、自宅の台所に慣れてくれ、とても嬉しいです。本人もおいしいオムライスができて大喜びでした。私にも料理ができると自信になっていると思います。

このようにうれしい反応やコメントはとても励みになります。これからもオンラインの利点も活かしつつ、活動を続けていきたと思っています。

持田さんの今後の夢・目標・展開

子ども料理教室を立ち上げて、2021年10月で丸3年になります。料理講師としてはまだまだ勉強の身ではありますが、『料理をする』ことを楽しめる人をもっともっと増やしたいと思っています。

昨今、簡単に食べ物が安価で手に入る時代になってきています。

料理なんて作らなくても買えるやん
栄養素をとっていれば生きていけるやん
サプリメントとゼリーで10秒チャージできるやん

そういう若者も現実に居るようなのですが、自分や家族の口に入るものを、自分で見極めて選べる人になってほしい。
料理を作ることは、自分をいたわることと同じです。自分をいたわることができる人は、自分を粗末にはしないし、人にもやさしくできるのではないかな、と感じています。

あたたかな食卓は、みんなが笑顔になります。笑顔が増えれば争い事やいがみ合いが減り、世界はもっと平和でおだやかになると思います。料理にはそのチカラがあると思います。

だから、わたしは今後も『料理すること』を広めていきます。

そして、いつか自分のキッチンスタジオ兼地域コミュニティサロンを大阪市西区にオープンさせたいという夢を描いています。

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