大阪女学院大学 国際英語学部 国際協力コース3年の松下那菜さん(写真左)と加藤志歩さん(写真右)を取材(平成26年度の大阪市主催事業(受託事業者:特定非営利活動法人大学コンソーシアム大阪)「若者のためのライフデザイン支援事業」に参加)しました。
そのうち、松下那菜さんのインタビューを紹介します。
同事業では、これから共に社会を担っていく若者、主に高校生を対象に将来のライフデザインを考えてもらうプロジェクト「知っておきたい女性の活躍できる生き方~一生涯の“女子力”サポートします~」のメンバーとして大阪女学院大・同短大の仲間と活動に参加しました。
プロジェクトでは「会社選び」「産休と育休」「介護」の3点に焦点を絞り、それぞれのテーマでイベントを開催。
松下さんは第2回目プロジェクト「産休・育休クイズ~これであなたも産休・育休マスターだ!~」のリーダーを担当し、メンバーと情報収集してクイズを作り、講師にファザーリング・ジャパン関西理事の天野勉さんを招いて講演も行いました。
参加した高校生たちにとって、クイズ形式で楽しみながら、産休・育休制度についての理解を深め、人生を豊かにする女性の生き方を考える機会になりました。
◇「仕事と社会貢献活動の両立が目標」(社会人として活躍していく上での夢・目標・不安)
仕事はしっかり信念を持って取り組み、プライベートではNGOやNPOで社会貢献活動をすることが夢と語る松下さん。高い志の一方で、不安なこともあるそうです。
「仕事とプライベートな活動、どちらも充実した生き方が理想です。ワークライフバランスはとても大事だと思います。そのためにはまず就職をどうするか。まずは会社に就職し仕事を継続する上で、プライベートの活動も充実していけたら。ただ、仕事とプライベートで高い目標を持つことは可能なのか不安もあります。一人の女性として、女性にしかできない役割をどのように担い、また社会で活かせるのか知りたいと思いプロジェクトに参加しました。」
◇「そう遠くない将来。高校生に将来を考えるきっかけを」(「若者のためのライフデザイン支援事業」に参加した際の役割)
第2回目プロジェクトのリーダーを務め、準備段階からイベント当日の時間配分や進行状況の把握、講師の手配やアテンドなど全てを取り仕切った松下さん。高校生に産休・育休の正しい知識を得てもらうこと、また産休・育休の期間は男性の育児への参画がとても重要だということを重点的に伝えたかったといいます。
「イベントの目的は達成できたと実感しています。プロジェクト後の感想では、産休・育休制度を詳しく知ったとか、便利で必要なことだと実感したという感想が寄せられました。また男性が育休を取ることに対するイメージが大きく変わったという意見もありました。高校生にとって産休・育休というテーマはまだ先のことと思われがちですが、そう遠くない将来だと意識し、考えるきっかけになってくれればうれしいです。」
◇「女性が輝ける希望とは。制度利用と男女協力」(プロジェクトが自身の夢や目標にどうつながったか・不安はどう解消されたか)
プロジェクトを通して、出産・育児が障害になり自分の目標を貫くことができない女性がいる事実を知り、育児には男女両者の協力が不可欠だと痛感したという松下さん。また産休・育休制度をよく知り、男女ともにその制度を上手く活用することで、女性も目標を持ち続けることができると希望を持つことができたそうです。
また、「笑っている父親を増やそう」と仕事と育児に頑張る父親を支援しているファザーリング・ジャパン関西理事の天野勉さんの講演も企画。「どんな働き方、どんな家庭を持つことが自分にとって豊かな人生なのかを考えるためには、いろんな家庭やいろんな働き方をしている人を見て、その生き方、考え方に触れてほしい。」と語った天野さん。講演後、松下さんは女性が活躍できる社会になるために、男性の働き方も変わる必要があると感じたとのこと。
「産休・育休制度を上手く活用し、パートナーとの連携がしっかりできていれば、お互いに協力し合い楽しみながら出産・育児という人生イベントを乗り越えていけるのではと思いました。就職活動での会社選びも重要です。女性の管理職の割合、賃金格差、産休・育休の取得状況などをよく調べて就職活動を進めていきたいと思いました。」
◇「性別を越えて。誇りを持って生きる」(同世代の若者にメッセージ)
「このプロジェクトに参加して、女性だからこれ以上のことは望めないと悲観的にならず、誇りを持つことが大事だと思いました。仕事とは別に私には自己実現したい社会貢献の目標があります。男性だから、女性だからと性別に関係なく自分の夢に向かって誇りを持って生きていけるよう、私たち世代がつながりを持ち社会を良い方向に変えていけたらと思います。」
仕事は仕事でしっかり、プライベートでも夢を叶えるという高い目標を実現させるには「仕事選び」がキーポイントと語る松下さん。今回のプロジェクトでは、高校生にわかりやすく正確な情報を伝えなければならないと思ったことが、研究に対するモティベーションを高め、ご自身にとっても大切な学びの時となったとのこと。プロジェクトでの経験を活かし、ワークライフバランスの取れる仕事選び、社会貢献という目標に向かってこれからも努力され、社会で活躍されることを期待しています。
◇更に詳しいお話は、ラジオでお楽しみください!
今回の記事にご登場いただいた松下那菜さんとDJ上場 瞳さんとの生の声が聞けますよ♪*********************************************************************************************
ウメダFM Be Happy!789(周波数は 78.9 MHzです)
3月15日(火)11:00~「Be Smart!」内で放送
◆ウメダFM Be Happy! 789はインターネット放送「サイマルラジオ」、PCで聴取可能です( http://www.jcbasimul.com )
◆スマートフォン用アプリ「ウメダFM」(無料ダウンロード)でもお楽しみいただけます
< 詳しくはHPをご覧ください! URL:http://www.be-happy789.com/ >
◆ラジオ出演の模様を撮影した動画を、今ご覧のWeb「きらめく女性の応援ひろば」にて公開しますので、そちらでもお楽しみいただけます。
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