自分自身のこれからの仕事と生活について考え、どんなキャリアを形成していきたいか、具体的に何をすべきか、という計画が「キャリアプラン」になります。
キャリアプランには明確な型があるわけではありません。
どんな仕事がしたいか?どのくらいの収入があれがいいいだろう?など、自分の夢や目標を整理して、キャリアプランを考えていきます。
終身雇用制度が崩壊しつつある日本において、どのような企業に勤めていても、自分のキャリアプランについて考えておくことは、大切なことと言えます。
自分自身で考えて、キャリアを充実させていくことは、仕事(ワーク)と生活(ライフ)の充実、人生そのものの充実につながることなのです。
キャリアプランと聞くと難しい印象があるかもしれません。
自分のキャリアを描いて行くには、自分自身のことをよく知る必要があります。
まずは次の3つのことを考えて、自分のことを明確にしていくプロセスが大切です。
MUST:自分は何をすべきなのか
WILL:自分がやりたいこと
CAN:自分は何ができるのか
この3つについて、今までの自分自身の経験から棚卸しをしながら、見つけていきます。
WILLの部分の考え方は「将来やりたいこと」
自分がこうなりたい!これがしたい!という考えで、夢や目標を持つことです。
ゴールは明確でなくても良いのですが、夢や目標が描けなければ、キャリアプランを構築することが難しくなります。
あこがれの人や、こうなりたい!という思いを、頭の中で自由に描いてみてください。
CANの部分の考え方は「今できること」
今の自分に何ができるかは、これまでの自分の経験の中から知ることができます。
自分がやってきた成果や功績、コンプレックスを克服したこと、努力してきたこと、習得したスキルなどを書き出してみましょう。結果の大小ではなく、自分自身で取り組んできたことを振り返って整理してみましょう。その際、「専門スキル」と「ポータブルスキル」の2つの視点で考えましょう。
専門スキルは仕事や勉強で得た専門的なスキルですが、ポータブルスキルはいわゆるその人自身の性格や仕事の進め方などの特性です。よく人から褒められたりすることを書いてみましょう。
MUSTの部分の考え方は「やるべきこと」
自分が何をすべきなのか、これはなかなかピンと来ないかもしれません。
一度、今の社会で必要とされていることを、経済情報から読み取っていきましょう。
その中で自分がすべきことを、CAN「できること」の部分と合わせて考えてみてください。
自分の持つ情報だけではイメージがわかない場合も多くありますので、行きたい業界で働いている人の声を聞いたり、専門家の相談を受けるなども良いでしょう。
自分のキャリアを描いていくには、自分自身のことを知る「自己理解」がとても大切です。
キャリアプランは、一度決めたからと言って変更できない、なんてことはありません。
何度も、何度も考え直し、軌道修正しながら構築していくものです。
WILL・CAN・MUSTをまずは整理していき、キャリア形成の一歩を考えてみましょう!
キャリアコンサルタント 榊原杏奈