社会貢献の事業を立ち上げることが夢! 大阪女学院大学 加藤志歩さんインタビュー

大阪女学院大学 国際英語学部 国際協力コース3年の加藤志歩さん(写真右)と松下那菜さん(写真左)を取材(成26年度の大阪市主催事業(受託事業者:特定非営利活動法人大学コンソーシアム大阪)「若者のためのライフデザイン支援事業」に参加)しました。
加藤志歩さんのインタビューをご紹介!

 
同事業では、大阪女学院大・同短大の仲間と、これから共に社会を担っていく若者、主に高校生を対象に将来のライフデザインを考えてもらうプロジェクト「知っておきたい女性の活躍できる生き方~一生涯の“女子力”サポートします~」を立ち上げ、計画し実施しました。

プロジェクトでは、女性にとって働く上で障害になりえる「会社選び」「産休と育休」「介護」という3点に焦点を絞り、それぞれのテーマでイベントを計3回開催。

加藤さんは、そのプロジェクト全体のリーダーを努めました。

イベントで使う教材は自分たちでアイデアを出し合って作り、高校生に楽しんで学んでもらえるよう人生ゲーム方式やクイズ形式にしたそうです。

参加者はテーマごとに知識や制度に関する情報を学び、生涯を疑似体験する中で、人生で起こるかもしれない困難やイベントを乗り越えるための方法を共に考えました。

 

「自立して働き続けたい。夢は社会貢献の事業を立ち上げること。」(社会人として活躍していく上での夢・目標・不安)

いつか社会貢献を目的にした会社またはNGOの団体を立ち上げるのが夢と語る加藤さん。

発展途上国の女性や子どもの教育や生活環境を改善するために活動をしたいそうです。

「社会貢献を目的にした組織を立ち上げ運営していくのが私の夢です。近い将来ではなく長いスパンで考えています。そのためにも働き続けたいと思っています。でも実際に女性が働き続けるのは可能なのか、性別で判断や評価をされず、性別を超えて対等に関わっていけるのか、不安に思うこともあります。」

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「全体のリーダーとして責任痛感」(「若者のためのライフデザイン支援事業」に参加した際の役割)

プロジェクト全体のリーダーだけでなく、第1回プロジェクト「会社選びで決まるライフスタイル」のリーダーも務め、スケジュール管理やミーティングの進行をしました。

「このプロジェクトは有志の学生によって企画・運営したものです。教材などもすべて手作りでしたので時間的にも労力的にもハードで、最後まで一緒にやり切ることができなかったメンバーもいます。自分のサポート不足を感じ、リーダーとしての責任の重さを痛感しました。時間の制約がある中、特に全員参加のミーティングを有意義なものにできるよう私なりに工夫し気を配りました。どうしても作業が終わらないというときは、みんなで手分けしてやってもらい、なんとかイベントにこぎつけました。」

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◇「知識があれば状況を変えられる」(プロジェクトが自身の夢や目標にどうつながったか・不安はどう解消されたか)

総責任者として自ら主体的に活動したことで自信につながったという加藤さん。同時にチームメイトや先生、関わったすべての人の協力がなければプロジェクトは無事実施できなかったと振り返ります。

「私の目標としている社会貢献事業をしていくには、人とのつながりは絶対に必要です。そのことを再確認する良い機会になりました。」

リーダーを努めた第1回プロジェクト「会社選びで決まるライフスタイル」では、男女で収入の格差があることや、出産・育児・介護は男性より女性が担うという意識が組織内でまだまだ根強く、女性の離職率が高いという事実を知ったそうです。

「育児や介護で人生を左右する選択を迫られる場面では、女性を支援する制度や仕組みがあることを知っていることが大切だと思いました。知識があれば状況を変えることはできます。就職活動でもプロジェクトで学んだことを生かして、社会人として自分らしく働きつづけたいと思いました。また、男性も主体的に育児に関わることができる社会になってほしいと思います。イクメンの方の話を聞いて、育児休業制度が男性にあることも知りました。将来パートナーと話すきっかけになると思います。」

◇「女性だからとあきらめないで」(同世代の若者にメッセージ)

「プロジェクトを企画・運営する過程で、女性でも男性と対等な関係を築くことができると強く実感しました。同世代の皆さんには、どんな困難な状況に立たされても女性だからとあきらめず、その状況を変えるために行動し、働きかけるという意識を持ち続けてほしいと思います。一人ひとりの行動や意識の変化が、誰もが活躍できる社会を創り出すことにつながると思います。」

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女性が、女性だからと自ら諦めず、社会で自分らしく働きつづけられる社会、男性も主体的に育児に関わることができる社会になってほしいと語る加藤さん。リーダーとして活動した経験と自信を糧に「社会貢献を目的にした企業・団体を立ち上げる」という夢を実現させ、社会で活躍されることを期待しています。


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