地域活動の原動力、それは“地元への愛”【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.16】

康原 仁美さん

康原 仁美さん(いくすく子ネクト 代表)

 

やっぱりここが好き!帰ってきてわかった“地元”のよさ

地元である大阪市生野区が大好き、生野の良さをもっともっと伝えたい! 康原仁美さんが「いくすく子ネクト」を立ち上げてから、今年で3年目。

生野生まれ、生野育ちの康原さんですが、子どもの頃は生野の下町の景色があまり好きではなかったそうです。韓国留学、アメリカでの6年半の生活を経て、平成27年に再び地元に戻ってきた康原さん。帰ってみると、子どもの頃からずっと時が止まったみたいな町、空き家や空き地も多く、長い夏休みには行く場所のない子どもたちが暇そうにしている。そんな地元で2人の子どもを育てるうち、「自分の生まれ育った生野をなんとかしたい!」「ここで生まれて良かったと子どもたちが思える町にしたい!」という気持ちが沸いてきました。

 

地域デビューは“自分らしさ”を生かした「英語サークル」

康原さんの地域デビューは親子英語サークルでした。このサークルは、康原さんにとってアメリカでの生活経験が生かせる場であり、親子で楽しく英語に触れられる場であるとともに、地域の子育て中のママが出会い、リフレッシュできる「居場所」になりました。

康原さんにとっての地域デビューのきっかけは英語サークルでしたが、「自分の得意なこと、好きなことを生かして地域につながるチャンスは誰にでもある」、と康原さんは言います。

そして、サークルのブログが縁で、地域と市民を繋ぐ中間支援組織「生野区まちづくりセンター(以下、生野まちセン)」の方に誘われて「生野区の未来を想う交流会 まちカフェ」に参加。「生野大好き!」な人たちとの出会いが、康原さんの背中をもうひと押しすることになりました。

 

夢は、子どもも大人も「すくすく育つ」生野!

集合写真
「生野まちセン」や「大阪NPOセンター」の支援もあり、「まちカフェ」参加からわずか2ヶ月後、まちカフェで初めて知り合った生野区在住のママ4人と「いくすく子ネクト」を設立。地元出身のママもいれば、縁あって生野に引っ越してきたママもいて、生野との関わり方は様々でした。

みんなで考えた団体名「いくすく子ネクト」には、想いがいっぱい詰まっています。「生野」「育児」「教育」の「いく」。すくすく育つの「すく」。子どもの「子」。「つなげる」を意味する「コネクト」。お茶を飲みながらゆるりと交流できる「いくすくカフェ」や子連れ歓迎の「いくすく講座」など、子ども・親・親子向けの講座やイベントのほか、子育て中に知りたい情報を、親の目線でまとめたホームページの運営など、その名前の通り地域活性化にも寄与しながら、「子育てを楽しめる町・生野」をめざして活動を続けています。

 

無理なく、ゆるやかに続けるために

康原 仁美さん
子育て真っ最中の仲間もいれば、子育てが一段落した仲間もいる。仕事が忙しくなったり、家族の用事が増えたり、活動に費やす時間や労力はいつも「満タン」とは限りません。
設立から3年目を迎えて、「いくすく子ネクト」の活動をどう継続し、どう発展させるか?についてみんなで悩み、議論を重ねてきました。

女性チャレンジ応援拠点にも、本人や家族、周囲の環境が変わり、活動が進展することで今までのやり方を変えなければならなくなりそう…という相談も多く寄せられます。当初思い描いていた姿にこだわりすぎず、「無理なく、ゆるやかに続ける」ことをめざすことが、持続可能な活動に繋がることも多いです。

康原さんたちが選んだ方法は「新たな仲間づくり」でした。来年の夏休みに生野区でママと子ども向けのイベントを共に企画し、運営してくれる仲間を募集することにしたのです(詳細は団体Facebookにて)。

子育て中のママが多い団体にとってはまさに「あるある」の悩み。改めて地域を見渡せば「頼れる仲間」が見つかるかもしれません。

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いくすく子ネクト
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