「親と子の育ちを支えたい!私のチャレンジは拠点から」チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒントVol.21

玄千賀さん

玄 千賀さん(親と子のコミュニケーター、元保育士/幼稚園教諭)

気になる“モヤモヤ”その正体は?

玄千賀さん

親子が触れ合う時間はとても貴重。だからもっと楽しく子育てをしてほしい。

玄さんは、迷い悩み孤立しがちな子育て中の保護者に、彼女ならではの空気感でそっと寄り添い心の声まで聴いてくれる。そんな頼れる存在です。

保育園で働いていたころ、子どもは親の心の状態に影響を受けやすいという問題に気がつきました。

しかし、保育士時代は、親の心のサポートという保護者支援に向き合うまでの余裕はありませんでした。

葛藤を抱え退職し、保育の現場から離れた日々の中で“何か”しっくりしない感覚を覚えるようになったものの、その“正体”がつかめず、モヤモヤとした時間を過ごしていたある日、インターネットの検索で偶然「女性チャレンジ応援拠点(以下、拠点)」の存在を見つけました。

自他ともに認める極度の“人見知り”だと言う玄さん。拠点ってどんな場所なんだろう?そんな不安を和らげてくれたのは拠点のホームページに載っていた、拠点コーディネーターのリー・ヤマネ・清実さんの顔写真だったそうです。

平成30年7月に拠点を初訪問。入口で戸惑う玄さんに「お話、お聞きしましょうか?」と当日の担当だったリーさんが話しかけてくれ、“初めの一歩”を踏み出せたとのこと。

自分でも不思議なほど話せて、なんと初回の拠点滞在時間は2時間!「知識も経験もあるのだから、それを言語化してみたら?」というアドバイスに後押しされて“自分のこれから”を具体的に考えるようになったそうです。

 

デビューは失敗?!でも想いは伝わった!

玄千賀さん

その後、拠点で情報を得たクレオ大阪東の「プロ講師になろう塾」セミナーを受講。

共に頑張る仲間との出会いやつながりがさらに大きな力になったと振り返ります。

セミナー最終回の課題は企画担当者の前でのプレゼン。緊張のあまりうまくいかなかったプレゼンデビューでしたが、たまたま聴きに来ていた拠点のスタッフから「玄さんの想いはきっと誰かのためになりますよ」という一言をもらい、この道を進もう!と決意したそうです。

そして平成31年2月には拠点主催の「お気軽♪ミニサロン」で講師デビューを果たします。

拠点スタッフと一緒に考えた「プロ保育士に聞く!不安を安心に変える入園準備」というテーマの初講座には、保育園や幼稚園入園を控えた子連れのお母さんが多数参加されました。

わが子を新しい環境にどう送り出せばよいのか、不安な保護者のリアルな声を一つひとつ受けとめる姿はまさにプロ!講師デビューは大成功でした。

 

“保育”をトータルに支援する存在に

玄千賀さん

玄さんは平成31年4月から保育士を育てる専門学校で講師の仕事をスタートさせました。

保育士や幼稚園教諭として保育に携わる人を育てる仕事です。実はこの講師募集にチャレンジしたのも、拠点で同室したほかの利用者の一言がきっかけだったそうです。

子どもが好きでこの世界に入ってきた生徒たちに、伝えたいことはいくらでもある。子育てを支える社会の仕組みが整い、子育てしやすくなったと言われることもある昨今、人間関係が希薄になり孤立した環境で子育てに向き合う保護者やそれから生じる悲しい出来事も依然として多い中、虐待のセーフティネットとして、もっと社会全体で子育てする親を守り・支えることはできないか、将来保育のプロになる生徒たちとの時間は自分と向き合う時間でもある、と玄さんは言います。

拠点初訪問から1年半。今や“拠点女子”として自身の経験を他の利用者に話す機会も増えたという玄さん。

親と子、両者の育ちのサポートという大きなフィールドを、自分の視点とアイデアで切り開いていかれます。

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