令和2年度「大阪市女性活躍リーディングカンパニー市長表彰」中小規模企業部門の優秀賞受賞企業であるコーナン建設株式会社では女性の活躍推進に向けてどのような取組をされているのか、インタビューを行いました!
https://osakaladygo.info/2020leadingcompany
認証企業の中から、先進性に富む、あるいは地道な努力を続けておられる企業等を表彰しています。
令和2年度は、令和3年3月8日に「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」市長表彰 表彰式を執り行い、大規模企業部門で10社(最優秀賞2社、優秀賞7社、特別賞1社)、中小規模企業部門で4社(優秀賞4社)が表彰されました。
コーナン建設株式会社での取組例
女性技術者の定着と育成に向けた取り組みについて教えてください。
女性だからという理由で特別扱いせず、男女同様に対応しています。一方で、現場事務所などは快適に仕事ができるように、更衣室に姿見の鏡を設置したり、トイレを男女別に設置するなど、女性技術者向けにさまざまな配慮をしています。
女性技術者の割合はまだまだ少数です。当社で長く働いてもらうために女性技術者同士の交流会に力を入れています。
2年前より同業者の女性技術者が集まる会議に参加し、技術者同士の交流や他社の仕事内容を聞く機会を設けています。同じ志をもって働く人たちの話を聞く事で、次なるモチベーションにつながっているようです。
令和2年度は社内で女性施工管理者だけを集めた研修会も実施しました。普段、仕事のときは周りが男性ばかりで、なかなか質問しづらかったことも、この研修では「女性同士が集まったことで安心して話せた」という感想をもらっています。今後もこのような研修を続け、女性技術者の定着を図っていきたいと考えています。
女性のキャリア意欲醸成はどのようにしていますか。
当社は自己申告制度を採用し、本人の希望も踏まえながら、できるだけ幅広い職種を経験できる機会を提供するようにしています。また、それと同時に女性社員のキャリア意識を引き出しながら、一般事務職から総合職への転換制度の利用促進を図っています。
令和2年には、30代の中堅女性社員を対象にキャリア研修を実施し、現在の仕事の棚卸しと各個人ごとの目標設定を行いました。今まで女性社員は研修を受ける機会も少なく、戸惑いも見られましたが、現在は設定した目標に向けて取り組み中です。
また、子育て中の社員に対しては面談等を通して転換機会を周知し、総合職をあきらめることなく、キャリアへの意欲を後押しするなど、積極的に転換制度の利用を促しています。
女性社員の職種別比率(単位:%)の変化
H29.4 | H30.4 | R1.4 | R2.4 | R3.4 | |
一般事務職 | 76 | 60 | 51 | 35 | 14 |
総合職 | 7 | 14 | 18 | 31 | 49 |
技術職 | 17 | 26 | 31 | 34 | 37 |
御社の今後の⼥性活躍推進への取組内容、意気込みや思いをお聞かせください。
当社の課題は「女性技術者の定着と、総合職に転換後、いかにしてこれからのキャリアを積んでいくか」ということです。
女性技術者については、新卒採用を積極的に進めながら、長く働いてもらえるよう職場環境を整え、同時に定着のための研修を実施しながら、何かあった時には気軽に相談できる窓口体制を整えていきたいと思っています。
また、総合職については引き続き一般事務職から総合職への転換を促進しながら、仕事の幅や専門知識が深められる機会を提供し、将来の管理職候補を育成していきます。
育児休業から職場復帰した社員には、仕事と家庭の両立に不安な一面が見受けられるため、その不安に寄り添いながら、自信を持って仕事に向き合えるサポートをしていきます。
今後も社員の意見も取り入れながら、男女ともに働きがいのある職場環境を構築していきたいと思います。
大阪市から企業の皆様へ
企業経営において多様な人材の能力を発揮させていくこと(ダイバーシテイの推進)は企業活動の適性化や生産性の向上につながり、国際的な潮流においても投資先としての判断材料になっています。これからの少子高齢化社会における経済の活性化には、企業等における女性の活躍推進が不可欠です。
大阪市では女性の活躍促進に向け社会全体で取り組んでいくことをめざし、「意欲のある女性が活躍し続けられる組織づくり」や「仕事と生活の両立(ワーク・ライフ・バランス)支援」、「男性の家庭参画」の推進に積極的な企業等を「大阪市女性活躍リーディングカンパニー」として認証しています。
多くの企業等の皆様の申請をお待ちしております。
申請方法は、▼こちらをご確認ください。
大阪市ホームページ「『大阪市女性活躍リーディングカンパニー』認証への申請」