食のプロがお伝えします!家族みんなが大喜び!普段料理をしない方も家族の思い出に残る手料理を作ってみませんか?~簡単メニューにチャレンジ!~

食のプロ

みなさんにとって思い出の手料理は何ですか?

私が子どもの頃、家事全般は母の仕事でした。一般的に見ても、そのような家庭が多い時代だったと思います。そのため、今でも私は父が一度だけ作ってくれた手料理である「じゃがいものきんぴら」が忘れられません。

父がなぜその日に料理をしたのか、なぜ「じゃがいものきんぴら」を作ったのか、その理由は思い出せませんが、人参とじゃがいもが細長く綺麗に切りそろえられた様子と、ちょうど良い甘辛さの味付けがとてもおいしかったことを鮮明に覚えています。

今と比べて昭和の男性はあまり台所に入らなかったように思います。そのため、料理に慣れない父が台所に立ったことはとても印象深い出来事でした。

昭和から平成、令和と移り変わっていく中で、性別にこだわらず家事をシェアしている家庭も増えてきています。しかし今でも、多くの男性にとって料理はハードルが高く、まだまだ女性が負担している割合が高いのではないでしょうか。

「料理をしない人」のすべてが、「料理ができない人」というわけではありません。

普段料理をしない方も、やってみると意外にできるのではないでしょうか。全く料理をしたことのなかった私の父もそうだったからです。
料理へのチャレンジを通じて、家族との絆を深め、より豊かな生活を送るきっかけとしてみませんか。

普段料理をしない方も、家族の記憶や思い出に残る味に挑戦してみませんか?

今回ご紹介する「家族みんなのカレー」は、フライパンであっという間にできるカレーで、いくらでもアレンジ可能なレシピです。季節の野菜をトッピングしたり、カレーの中に野菜をたくさん入れて炒める事で、野菜を美味しくたっぷり摂る事ができます。

カレールウを使わないので辛さの調節が出来ますし、食物アレルギーの方も調味料に気をつければ家族みんなで同じメニューを食べることができます。

トマトは湯剥きせずど~んと大き目を入れてみてください。どうしても皮が気になるようなら、煮込む段階で剥がれた皮を箸で取り除いてください。

カレーにスパイス(クミン・カルダモン・ガラムマサラなど)を入れると風味豊かな大人カレーに変身します!

アレンジ次第で変わる本格派レシピ! 一皿で野菜たっぷり パパのこだわり「家族みんなの健康カレー」

切りものが苦手でも、煮込むと溶けるのでざく切りでOKです。ぜひ普段料理をしない方もチャレンジしてみてください!

材料(大人2人分)

●合い挽きミンチ肉 100g(牛・豚・鶏、いずれのミンチ肉でも可)
●玉ねぎ 1/2個(多めもおすすめ):粗みじん切り(大きくても可)
●人参 1/2本程度(お好みの量):粗みじん切り・すりおろしも可
●トマト 100g(多めもおすすめ):大きめに切ってください。生のトマトがおすすめです! (皮ごと入れて、煮込みの段階で皮が気になる場合は箸で取り除いてください) (缶詰めのカットトマト等を使用した場合は水を多めに加えてください)
●にんにく・しょうが(お好みの量)
●きのこ・豆類・セロリなどお好みの野菜を加えてください

●米粉:小さじ2 (小麦粉・強力粉で代用可)
●カレー粉:小さじ2(お好みで調節してください)
●鶏がらスープ素(粉):小さじ1(お好みのスープの素)
●ウスターソース:小さじ1(お好みのソースを使用してください)
●みりん:小さじ1(甘めが好みなら砂糖やはちみつ。【注意】はちみつはお子さんが1歳を過ぎてから使用してください)
●濃口醬油:小さじ2

●水:50ml(お好みで調整してください)
●必要なら(油・塩・こしょう)

●スパイス:クミン・ガラムマサラ・チリペッパー・カルダモン等あればお好みで!

作り方

1、フライパンにミンチ肉・ニンニク・しょうがを入れて炒める。
※テフロン加工のフライパンなら油は不要です。
※大人カレーの場合はお好みのスパイスをこの時点で加えてください。

2、玉ねぎ・人参を加えてさらに炒める。

3、カレー粉・米粉を加えて炒める。

4、トマトを加えて炒めたのち、水を加えて煮込み、味を整える。

5、調味料を全て加えて煮込む。

お好みの野菜と一緒にお皿に盛りつけてください。雑穀米と一緒に食べたり、パンやフォカッチャを添えても美味しくいただけます。麺にかけるのもおすすめです!
お米に人参をすりおろして炊いてみたり、トウモロコシやカレー粉を入れて炊飯するのも、いつもと変化があって美味しくいただけそうですね。

ぜひ一度、普段料理しない方も挑戦してみてください!我が家流の味に仕上げてくださいね。きっと家族の方も喜んでくれると思います。

山口 香代子
学校・保育園・病院・大学・企業など様々な現場で、食育・献立作成・衛生管理・コスト管理など、 沢山の学びや経験を経て、食にまつわる全てを提案する「いただきますプランニング」を2016年に起業。 同年12月に、自宅に菓子製造業の許可をとり、菓子工房をスタート。 身体に優しい手作りお菓子「お米のハレすがた」米粉シフォンケーキ等考案。 自治体や、大阪ガスの料理講座や「食育」「食物アレルギー」等の講演会の講師担当。 現在、堺市役所地下食堂「森のキッチン」のメニュー・栄養士業務担当。 辻学園調理・製菓専門学校にて講師担当。企業の商品を使用したメニュー等、提案中。

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