「なにか、自分も誰かの役に立つような活動を始めたい!」
「社会の役に立つ人になりたい!」
常々、そんなことを考えていても、いったい何から、どのように始めたら良いのか分からない方も多いのではないしょうか。
しかし、すでに多くの人に役立つような活動をされている方でも、最初は何をどうしたら良いのか分からないものです。
そんな、すでにチャレンジをしている先輩方のスタートのきっかけや、今に至るまでのことを知ることが、あなたがチャレンジするためのヒントになるかも知れません。
この記事では、すでにやりたいことにチャレンジし、多くの人の役に立つ活動をされている女性10人をご紹介し、それぞれのチャレンジのヒントをご紹介します。
▼Vol.1はコチラをご覧ください。
「ママの視点 × プロの仕事」を地元で【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.11】
林 静香さん(一般社団法人codomotoままちっち 代表)
“地元”をもっと知りたいという気持ちからスタートし、子育て目線で地域情報を発信している「ままちっち」は、平成29年に大きなステップアップを成し遂げました。これまでの任意団体から、法人化が実現。「ままちっち」で活動するママたちが少しでも「仕事」としてきちんとお金を得られる仕組みを作りたい!との想いで一年半がかりで「一般社団法人codomotoままちっち」の設立に取り組みました。法人化の手続きは初めてのことも多く、書類もたくさん。そばで見守り応援してくれた支援機関や地元のNPOの存在がなければ法人化は実現しなかったと振り返ります。
活動を継続し、発展させたいという想いを持つ人は多いけれど、誰に相談したらいいのか、どんな公的支援を受けられるのか、知らない人が多い。自分の想いを聞いてもらったり相談したりできる場所と出会うことで、想いは一気に加速すると林さんは言います。女性チャレンジ応援拠点は大阪市が開設する公的かつ身近な場所です。何か始めたいという気持ちがあればあとは女性チャレンジ応援拠点を訪れるだけです。
「子育てに役立つ情報を発信したい」から始まった林さんのチャレンジの第二弾は「子どもがいても働ける場、社会とつながる場づくり」だそうです。これからの活動にもますます注目です。
▼詳しくはこちら
キャリアを広げた“偶然を幸運に変える力”【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.12】
藤本理恵さん(Second Career-lesson代表)
キャリアカウンセラーの講師として活躍しておられる藤本理恵さんは、女性チャレンジ応援拠点で出会った“仲間”に刺激を受けているそうです。
「セミナーや交流会で再会する度にお互いの活動の様子を報告し合うことが楽しみ。他の人が頑張っているお話しを聞くと、私ももっと頑張ろうとパワーをもらえる」のだとか。
「“女性チャレンジ応援拠点”は、何かをやりたい人には、確実に背中を押してくれる力強い存在。まだ何をやりたいかわからないという人でも、自分のやりたいことが見えてくる場所。自分から何かを投げかければ、必ず何かが返ってきます。」と、藤本さん。
「たくさんの応援をもらった“拠点”。そんな仲間がもっと増えるように私も“拠点”を応援していきたい」と力強いエールをいただきました。
▼詳しくはこちら
一人ひとりに”色彩”で寄り添う リハビリカラーの可能性【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.13】
川西真寿実さん(ひといろプロジェクト 代表)
一人ひとりに”色彩”で寄り添う リハビリカラーの活動をしておられる川西真寿実さん。
川西さんは、女性チャレンジ応援拠点のコーディネーターで中小企業診断士のリー・ヤマネ・清実さんが担当する水曜日夜の開室日に初めて立ち寄ったことをきっかけに、それから何と7週連続で来室されます。
方向性が絞り込めず、どこから着手すべきかわからない中、「とにかく軸となる考え方を人に伝わる言葉にする努力を」「活動の方向性はやっているうちにおのずと見えてくる」等リーさんからのアドバイスで、その後の行動が変わったと言います。他のスタッフも、皆が「また報告しに来てくださいね!」と言ってくれる事にも励まされたそうです。
色々な人に支えられ、平成29年、川西さんがこだわった「人と人」「ひとりひとり」「十人十色の生きる色」をコンセプトにした「ひといろプロジェクト」を設立することが出来ました。
▼詳しくはこちら
「真面目」な目標を「優しい」イメージで発信したい!【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.14】
早川 菜津美さん(babystep 代表)
早川さんは、友人同士の集まりだったbabystepを、きちんと組織化し活動を続けていくことを決めました。「組織化する」と言っても、一体何をしたらいいのかわからない、そんな時に女性チャレンジ応援拠点の存在を知り、相談に来室されました。女性チャレンジ応援拠点は、子ども連れでも気軽に立ち寄ることができ、しかも無料でいろいろと相談に乗ってもらえる力強い存在だと感じるそうです。
babystepがめざすのは、ジェンダーにもとづく偏見について考える視点を、多くの人に持ってもらうこと。そんな少し“硬くて真面目”な目標を実現するために“ふんわりとした優しいイメージ”で活動を進めていきたいと、早川さんはその方法を模索中です。
▼詳しくはこちら
地域の人々とつながる、自分たちの小さな図書館【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.15】
嶋田 エリカさん(すばことしょかん館長)
私設図書館である「すばことしょかん」を運営している嶋田 エリカさん。
嶋田さんに、「これから何かチャレンジしたい女性」に伝えたいことをお聞きすると、「特別な何かはなくても、まず一歩進んでみること、一歩が難しければ、半歩でもいい。半歩進んで様子を見ると、その先に何かが見えてくるはず」とのこと。「女性チャレンジ応援拠点は明るくて安心できる場所なので、まずは、ここに来てみることが、半歩進むことになるかも」とおっしゃいます。
「『すばことしょかん』は、当初に自分たちが思っていた以上に大切な存在になりました。本には人と人をつなぐ不思議な力があって、本を通して話題が盛り上がることもたくさん経験しました。『本も、本を好きな人も好き』なので、これからの人生の中で、働き方やライフスタイルが変わったとしても、その時『楽しい』と思ったことを大切に続けていきたい。」と、少しはにかみながらも、キラキラした瞳でお話される姿が、印象的でした。
▼詳しくはこちら
地域活動の原動力、それは“地元への愛”【チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒント Vol.16】
康原 仁美さん(いくすく子ネクト 代表)
女性チャレンジ応援拠点にも、本人や家族、周囲の環境が変わり、活動が進展することで今までのやり方を変えなければならなくなりそう…という相談も多く寄せられます。当初思い描いていた姿にこだわりすぎず、「無理なく、ゆるやかに続ける」ことをめざすことが、持続可能な活動に繋がることも多いです。
地元である大阪市生野区が大好き、生野の良さをもっともっと伝えたい!と「いくすく子ネクト」を立ち上げた康原仁美さん。
康原さんたちが選んだ方法は「新たな仲間づくり」でした。来年の夏休みに生野区でママと子ども向けのイベントを共に企画し、運営してくれる仲間を募集することにしたのです。
子育て中のママが多い団体にとってはまさに「あるある」の悩み。改めて地域を見渡せば「頼れる仲間」が見つかるかもしれません。
▼詳しくはこちら
「予防医学で女性のからだと心を幸せにしたい」チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒントVol.17
杉山 友香さん(理学療法士)
働き世代の健康を予防医学で支援する活動を進める杉山友香さんは、「1年前の自分からは考えられないぐらい、やりたいことに近づいている。失敗しても挑戦するのが楽しい」とやる気に満ちあふれています。
忙しくてもできるだけ女性チャレンジ応援拠点に通うのは、拠点でさまざまな活動をしているメンバーに会うと、「自分も頑張ろう」という気持ちになるから。20代の杉山さんにとってはほとんどのメンバーが年上で、起業をめざす女性として人生の先輩として、通ってこられた話を聞けるのも「拠点」という場だからこそ。「ここから生まれたご縁を本当に大切にしていきたい」とおっしゃいます。
これからチャレンジしたい女性たちへ伝えたいことをお伺いすると「まず拠点に来て、自分の悩みを話してほしい。きっと私のように、自分の良さにも気付けるし、何か得るものが必ずある」とエールを送ります。
今後の目標は、「女性のからだに焦点を当てた予防医学と産前産後の支援での起業。地域や行政などともつながり、実績を積んでいきたい」とのこと。杉山さんの夢はまだまだ広がりそうです。
▼詳しくはこちら
「アレっ子とその家族を笑顔に!」チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒントVol.18
おおはし ともこさん(月ノヒカリ代表 アレっ子ライフパートナー)
おおはしさんが現在の活動を始める大きなきっかけとなったのは、しっかり下調べして行ったはずの外食先で、お子さんがアナフィラキシーショック(アレルゲンが体内に入ることにより、血圧低下や意識障害など命に危険が及ぶ状態)を起こして救急搬送された出来事でした。「入っていない」と何度も確認したアレルゲンが、実は入っていたのです。
幸い症状は回復しましたが、しばらくは自分やお店を責める気持ちに苛まれ、悩み続けたそうです。けれどある時、そんな気持ちを切り替え、「自分たちのような辛い思いをさせないように、知識や経験を伝えたい」と思うようになりました。そもそもなぜアレっ子がいるのに外食をしたいと思うのかを考えた時、そこには毎日気を張り詰めながら食事を作り続けるストレスを抱えている自分の姿があったそうです。
そして、数年前から学んでいたシンプルで体にもいい調理法を応用した、アレっ子対応の料理を広めようと決意します。忙しい合間を縫って、いろいろな食の講習会に参加したりセミナーに通ったり、思いをかたちにするための勉強や情報収集を始めました。
▼詳しくはこちら
「人生100年時代”を笑顔で健康に!」チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒントVol.19
置田 訓子さん(介護福祉士、笑門(えかど)代表)
置田さんが初めて大阪市女性チャレンジ応援拠点を訪れたのは平成29年9月。介護の仕事と並行してレクリエーション介護士として独自の活動を始めたい、そう思った時期でした。
「笑う門には福来たる」にちなんで「笑門(えかど)」と名付けられた置田さんの活動。まっさらな活動のフィールドに少しずつ組織基盤やビジョンなどの“要素”を加えていき、拠点スタッフも一緒になって笑門の発進をサポートしました。
平成30年の春、拠点で知り合った方から、近畿経済産業局の女性起業家応援プロジェクト”LED関西”に挑戦してみては?と提案された置田さん。
介護レクリエーションを世の中に認められる仕事に高めるには何が必要なのか?経営学、マーケティング、ビジネスプラン立案など学ぶべき事柄があまりに多くて心が折れそうになったこともありましたが、拠点スタッフからの助言とLED関西事務局からのサポートもあり、自分が進むべき道がはっきりと見えるようになったと振り返ります。
▼詳しくはこちら
「朝ごはん”で地域の子どもを支えたい!」チャレンジの先輩に聞く! 活動を始めるヒントVol.20
表西 弘子さん(西淡路小学校 朝ごはんやさん 代表)
早起きして朝ごはんをしっかり食べて、学校で元気に学び、友達と遊ぶ。当たり前の毎日だと思われがちですが、経済的、心理的な問題を抱える子どもたちも、現実に存在します。忙しくて十分な朝ごはんを作れない家庭もある。子どもの貧困や孤食の問題は、親を責めても朝ごはんを食べられない子どもが減るわけではない。ならば地域で朝ごはんを食べさせて成長を支えよう。表西さんの熱い思いがここにはあります。
朝ごはんやさんは、今年5月には利用者のべ1万人を超えました。「え?もう1万人超えてたの?」と驚く表西さん。どうやら1万食の朝ごはんを作ってこられた表西さんにとってそれはまだ通過点のようです。
子どもたちが将来大人になった時、「『子どもの時に“朝ごはんやさん”っていうのがあったなぁ。懐かしいなぁ。』と思ってくれたらそれが一番うれしい」と言う表西さん。表西さんの活動へのパワーはまだまだ衰えることはなさそうです。
▼詳しくはこちら